Wi-Fiも携帯の電波もない、米の「クワイエットゾーン」で暮らす人々! レンジも禁止の奇妙な生活…電磁波過敏症のユートピアに!

 米ウエストバージニア州にはWi-Fiやスマートフォンはおろか、電子レンジやリモコンの電波まで規制された「クワイエットゾーン」が存在するという。今や仕事でも学校でも必需品となったインターネットもスマートフォンも使えない町の人々の暮らしを、米「The New York Times」(3月6日付)が取り上げている。

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画像は「Getty Images」より引用

■スマホもネットも使えない町

 ウエストバージニア州ポカホンタス郡グリーンバンク周辺は、1958年から「米国指定電波規制地域(National Radio Quiet Zone)」に指定されており、電波の送信が厳しく制限されている。規制が特に厳しい地域では、テレビやラジオの電波はもちろん、緊急用の無線を除き、携帯電話やWi-Fiも使用も禁じられており、電波を遮断する特別な箱に入れない限り電子レンジすら使えないという。もちろんBluetoothも同様だ。この厳しい規制は、同地にあるグリーンバンク電波望遠鏡への電波障害を防ぐために設けられた。

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画像は「New York Times」より引用

 グリーンバンクに住む143人は、今もインターネットや携帯電話が普及する前の生活を続けている。道に迷ったら紙の地図だけが頼りで、車が故障しても携帯電話で助けを呼ぶことはできず、電話ボックスを探さなければならない。家のパソコンは一応インターネットに接続しているが、YouTubeすら満足に見られないほどの低速回線である。

 この特殊な環境はグリーンバンクに暮らす十代の若者たちにも大きな影響を与えている。グリーンバンクに住む高校生のチャリティー・ワーダーさんは「2年前にiPhoneを買ってもらったけど、計算機か時計くらいにしか使っていません」と語る。友達と連絡を取るには直接会うか家の固定電話で話すという“古風な”やり方しかなく、パソコンは宿題をやるのに使う程度で、それ以外のことにはほとんど役に立たない。外部の大学に通うチャリティーさんの兄は、低速回線のせいで課題を期限内に提出できず、あやうく単位を落としかけたこともあるという。

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