児童虐待された人間は「凡人と比べて200％優秀になる」！ 有名カウンセラーがアダルトチルドレンの衝撃真実を暴露インタビュー！

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岡田　　母親から性的虐待を受けた子どもは、特に男の子の場合、女の子のように母性がないからこそ動物虐待に走ってしまう傾向があります。第一ステップは動物虐待、それがエスカレートして第二ステップは幼児虐待……と、どんどん扁桃体が機能不全を起こしてサイコパス化していきます。

　海外でよく報じられるシリアルキラー（連続殺人鬼）と呼ばれるタイプの犯罪者は男性が多く、かつて自分を性的に虐待した母親と同じタイプの女性を、拷問の末に殺害します。ヒッチコック監督の映画『サイコ』の主人公はまさに、幼少期に母親から性的虐待を受けた男子の恐ろしい事例といえますね。

――虐待を受けた人たちが早くトラウマから抜け出すにはどうすればよいでしょうか？

岡田　　一つは先程申しましたように、ストレスを発散できる自分の居場所を持つことですね。もう一つは、本人は他者との会話の仕方がわからないだけなので、周りの人たちがお手本になること。お手本があれば、200％の人達は能力が高いので、すぐに吸収します。

　そして最後に、とても大事なことですが、報道を改めること。現在の虐待に関する報道は偏向がひどく、虐待シーンをまるでエンターテインメントかのように見せつけるケースもあります。そして、虐待されたアダルトチルドレンが同じように虐待を繰り返すという負の連鎖に焦点が当たり過ぎています。虐待を受けたアダルトチルドレンが成功して、幸せになっているケースだって沢山あるのに。成功している人たちをもっとメディアへ取り上げて欲しいですね。

――なるほど、「他人の不幸は蜜の味」なのか、ことさら不幸を強調する報道が多いですよね。私たちのように社会で活躍・成功している事例をもっと取り上げて欲しいですね！

　岡田氏が語るように、アダルトチルドレンが周囲よりも優れた200％の能力を具え、頑張っているにもかかわらず生き辛さを抱えてしまうのは、この社会にメディアがもたらすマイナスイメージと偏見が蔓延していることも一因だろう。虐待を受けた人々が、その経験にいつまでも苦しめられることなく能力を開花するためには、この社会の意識から大きく変わらなければならないのだ。

岡田ユキ
虐待心理研究所代表、音楽療法家、ジャズシンガー。
2020年4月26日（日）13:30～17:00、大久保地域センターで「いじめ・虐待防止フォーラム」を開催、参加費無料。著書『みにくいあひるの子供たち』（第三書館）、ほか多数
https://okadayuki.com/index2.html

文・取材＝深月ユリア

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