【奇病】片手が勝手に動く「エイリアンハンド症候群」が怖すぎる! 原因・治療法不明、自分に危害を加えることも!

 右手で戸棚を開けたと思ったら、左手が勝手に動いて戸棚を閉めてしまうとすればいつまでたっても中にあるモノを取り出せないだろう。人を笑わせようとするコントならわからなくもないが、自分の手なのに自分のコントロールが効かない症状に悩まされている人が現実に存在しているという。

■片手が勝手に動く“エイリアンハンド症候群”とは

 1964年公開のスタンリー・キューブリック監督作品『Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(邦題:博士の異常な愛情)』の登場人物の1人に、車椅子の科学者であるストレンジラブ博士(Dr. Strangelove)がいる。

 ストレンジラブ博士は右手が義手なのだが、映画の中では興奮気味になるとこの義手の右手が勝手に動きはじめ、それを左手で何とか押さえつけるといった奇行を見せている。そしてこれに似た症状は博士の名にちなんで「ストレンジラブ博士症候群」と名づけられた。自分の手が自分ではない誰か別の者が動かしているように感じられ、実際に勝手に動いてしまうとすれば奇怪だ。

 一般的には「エイリアンハンド症候群(Alien Hand Syndrome)」と呼ばれることのほうが多いこの運動障害はきわめてレアなケースだが、確かに存在している。たいていの場合は利き手ではないほうの手が“他人の手”になり、稀に脚の症状、いわは“エイリアンレッグ”の症状も起こり得ることも報告されている。

【奇病】片手が勝手に動く「エイリアンハンド症候群」が怖すぎる! 原因・治療法不明、自分に危害を加えることも!の画像1
「Unexplained Mysteries」の記事より

 エイリアンハンド症候群はいくつかの要因によって引き起こされると説明されている。一部の人々は、脳卒中、心理的トラウマ、脳腫瘍の手術後にエイリアンハンド症候群が生じるとされ、がん、神経変性疾患、脳動脈瘤に関連することもあるようだ。

 エイリアンハンド症候群の人々の脳をスキャンしてみると、手の反対側の脳の一次運動野で孤立した活動があることが示され、、頭頂皮質の病変または損傷が原因であることが示唆されている。これは運動制御システムに影響を及ぼし、意図とは無関係に自発的な動作を引き起こす可能性があるということだ。

 意図せずとも勝手に動き出す手の動きを制御できなくなるエイリアンハンド症候群だが、無秩序に動くだけでなく目標を持ったタスクやアクションを実行する可能性もある。したがってまるで他の誰かに支配されていたり、あるいは手が意思を持っているかのように感じられてくるのだ。

 観察されている手の動きとしては、手が勝手に顔に触れたり、シャツのボタンを閉めたり、物を拾ったりすることがよくあるという。その気はないのに勝手に手が挙がるケースも多いという。

【奇病】片手が勝手に動く「エイリアンハンド症候群」が怖すぎる! 原因・治療法不明、自分に危害を加えることも!の画像2
画像は「Wikimedia Commons」より

 またデスクの引き出しを開けた後にエイリアンハンドがそれを閉じたり、シャツを着てボタンを閉めた直後にエイリアンハンドがボタンを外しにかかるという正反対の行動をとることもあるという。こうなると生活に支障を来すことにもなる。

【奇病】片手が勝手に動く「エイリアンハンド症候群」が怖すぎる! 原因・治療法不明、自分に危害を加えることも!のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで