ラブドール写真展に潜入!「この娘たちの表情を写真で表現したかった…」フワッとした柔らかさと優しさ溢れる作品
ケロロさんの写真は、とても優しくて美しい。ライティングも無理がない。ふわっとした柔らかさがあり、まるで女性が撮った写真のように感じられる。彼が撮る写真のファンも多い。
「小学生の頃は景色を描いていましたね。自分の気持ちの落ちつく景色なんかをですね。写真を撮るときなんかは、頭の中に曲が流れているんですよ。その曲の雰囲気で撮っているようなものが『いい写真』になります。写真は『(デジタル)現像』するんですけど、自分の好きな「記憶色」というので色を出そうとするタイプなんです。頭の中に曲が流れるときしか『現像』しないんですね。曲によって表現が変わってきたりもするんです。松山千春の曲からは、大自然の中でのびのび育った環境の中に自然の優しさや厳しさ、人の温かさや寂しさが伝わってきます」(ケロロさん)
筆者は、3年くらい前からケロロさんの写真を観ている。その都度、「どうしてこんなに優しい写真を撮れるのだろうか?」と思っていたが、今回お話をうかがって「なるほど!!」と思った。元々、ラブドールは、性玩具として造られたものだ。そのようなこともあり、彼女たちは、“ずっと家にいる”ことになる。でも、アミューズメントパークなどといったフォトジェニックな場所に連れて行くことによって、表情が豊かなものになる。ケロロさんは、元々優しいのだ。
「ドール歴は7年くらいですね。2013年からになります。造形師時代を含めると30年になります。人形を作ることを習っていたことがあります。いま持っているラブドールは、オリエント工業のものが多いです。初めて等身大を買ったのは、オリエントのラブドールでした。お姉ちゃん顔の『メグ』というやつですね。リサイクルショップで買いました。あまり良い状態ではありませんでしたね。それを買って修理するところから始まりましたよ」(ケロロさん)
「ラブドールの写真を撮る前は、車のオフ会の写真や旅先の風景写真を撮っていました。車好きだったんです。ダイハツの会長さんに広報に載せる写真を頼まれたり、ダイハツの工場内見学コースの途中に私が撮ったコペン(※)のオフ会の写真が展示されたりしていました。その後、車のオフ会にラブドールを連れて行くようになったんです。車関係の友人から『車のオフ会に連れて来てほしい』と頼まれたんですね。普通、ラブドールを見るような機会はないですから、みんなも興味を持ってくれました。こういう話がなければ、外へ連れ出してなかったと思いますね。部屋撮りだけで良かったんです。クルマのオフ会の会場で撮ったりしていたあたりから大きく方向が変わりました」(ケロロさん)
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2024.10.02 20:00心霊ラブドール写真展に潜入!「この娘たちの表情を写真で表現したかった…」フワッとした柔らかさと優しさ溢れる作品のページです。ラブドール、ケロロ、ダッチワイフ、乙女ドールなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで