【警告】「感染症のパンデミック+大災害発生」連鎖の法則が記録で判明! 新型コロナの次は南海トラフ巨大地震か、富士山噴火か!?

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イメージ画像:「Getty Images」

 新型コロナウイルスが世界的に流行し、日本でもテレワークや外出自粛が推奨される中、一般市民から今後起こり得る大災害に対する不安の声も上がり始めた。もしもパンデミックの最中に大地震・噴火・大水害などが起きた場合、我々の想像を遥かに超える大惨事に見舞われることになる。今回は大災害とパンデミックが同時に起きたら一体どんなことになるのか、過去の実例とともに紹介する。

■大災害時に感染症拡大はつきもの

 近年日本に甚大な被害をもたらした自然災害といえば、大阪府北部地震(2018年、死傷者約460人)、北海道胆振東部地震(2018年、死傷者約880人)、令和元年台風15号(死傷者約560人)、令和元年台風16号(死傷者約150人)などが挙げられる。幸いなことに、これらの災害発生時に危険な感染症は流行しなかった。

 だが、大災害と感染症の大流行が重なるようなことなど起こらないだろうと油断してはならない。なぜなら、過去の日本で、そのような例が多数あるからだ。むしろ、両者が重なる確率は非常に高いと考えておいた方が良い。

 感染症対策に詳しい東北大学の賀来満夫教授(当時、感染制御学)は、「大規模災害の発生時には感染症は必ず発生します」ラジオNIKKEI、2018/12/19放送)と語っている。


■災害の種類による感染症発生の違い

 大災害と感染症の発生が重なることは“当然のこと”として考えておかなければならない。ただし、災害の種類によって発生する感染症は異なる。『災害の種類と疾病構造』によると、主に以下のような感染症が発生するケースが多いという。

・ 地震:倒壊した家屋による粉塵による呼吸器障害、破傷風、ガス壊疽、一般化膿創
・ 風水害:衛生環境の悪化による伝染病や感染性下痢が発生する恐れ
・ 干ばつ:食糧供給不足による飢餓によって栄養失調や脱水や疫病が蔓延

 大規模な災害では公衆衛生の基盤が破綻してしまうため感染症が広がりやすく、アウトブレイクに至ることも多いという。日本感染症学会の資料によれば、災害時に危険が増す感染症として、インフルエンザ、肺炎球菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、結核、麻疹、水痘などが挙げられている。

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