【警告】「感染症のパンデミック+大災害発生」連鎖の法則が記録で判明! 新型コロナの次は南海トラフ巨大地震か、富士山噴火か!?
■大災害と感染症が重なって起きた例
では、過去の大地震や火山噴火などの大災害で、一体どのような感染症が流行したか? 以下にその例をご紹介する。前提として、感染症が蔓延している最中に大災害が発生した場合と、大災害が発生した直後の混乱期に感染症が発生した場合の2パターンがある。
◎863~865年:富士山・貞観大噴火
この頃、インフルエンザが3年越しで大流行となり、日本で初めて公式の史書に記録された。また朝廷内にも感染が拡がったという。
→ 863年7月6日:越中・越後地震、圧死者多数
→ 864年3月25日:富士山・貞観大噴火、阿蘇山噴火
大流行開始の翌年には、富士山が有史以来最大級となる大噴火を起こした。噴火によって昼間でも暗闇になり、巨大な爆発音が10日間も轟いたという。その後、インフルエンザや赤痢などの疫病が蔓延し、大混乱の時代となった。
◎1707年10月28日:宝永地震
宝永地震(M8.4~8.6)が発生し、一説では2万人以上が命を落とした。いわゆる南海トラフ巨大地震の一つで、震源域は東海地震と南海地震が連鎖的(ほぼ同時)に起きたため巨大地震となったと考えられている。
→ 1708年10月~09年5月ごろ:大震災から約1年後の復興も終らない頃、麻疹(はしか)が全国的に流行を始めた。このとき、将軍徳川綱吉もはしかに感染し、それが原因となり64歳で死去した。
◎2004年12月26日:スマトラ島沖地震・津波
1900年以降に起きた地震としては世界2番目の巨大規模だったスマトラ島沖地震(Mw9.1~9.3)では、平均で高さ10mに達する津波がインド洋沿岸に押し寄せ、周辺各国にも空前絶後の被害をもたらした。地震と津波による死者は世界22万人以上に達し、津波の危険性を知らなかった外国人観光客も多数犠牲となった。
→ 地震と津波による被災者は世界で500万人以上、うち180万人ほどに食糧援助を必要とした。被災地では衛生環境の悪化から、地震発生の10日後には破傷風、マラリア、デング熱などの感染症が蔓延し始めた。
◎2008年5月12日:四川大地震
中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州でMw7.9の大地震が発生し、約7万人の死者が出た。
→ 被災地ではガス壊疽(壊死合併症)という感染症が大流行した。これはウェルシュ菌などの病原菌が損傷を受けた筋肉や軟部組織に感染して起こるもので、やがて健康な筋肉にも菌が侵入し、ガスが発生して毒素が全身に巡り、急速に筋肉の組織が死んでいくという恐ろしい感染症だ。少なくとも3万5千人が感染し、衛生環境の悪化で結核や肝炎などを発症する人々も多かった。
◎2011年3月11日:東日本大震災
2011年3月11日14時46分ごろに起きた東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)では、地震と大津波による甚大な被害が発生し、北海道から関東にかけての広い地域で22万人以上の死者が出た。これに伴う福島第一原子力発電所の事故の影響も含めて、10万人を超える被災者が避難所や警戒区域外への避難を余儀なくされた。
→ 前述の賀来教授によると、このような大災害の発生時には、水道・電気・ガスなどのライフラインの途絶や、清潔な飲料水の不足、不十分な手洗い、トイレやゴミ置き場などの衛生環境の悪化、食料不足による栄養状態の悪化などといった様々な要因が重なり、感染症のリスクが大きくなるという。実際に3.11の被災地では、発災1週間後から破傷風、レジオネラなどの環境微生物などの感染症が発生しており、各地の避難所でもインフルエンザ、ノロウイルスによる感染症が見られた。
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2024.10.02 20:00心霊【警告】「感染症のパンデミック+大災害発生」連鎖の法則が記録で判明! 新型コロナの次は南海トラフ巨大地震か、富士山噴火か!?のページです。百瀬直也、大地震、富士山噴火、パンデミック、感染症、大災害、南海トラフ巨大地震、新型コロナウイルスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで