【続報!】死んだ2歳少女を本気で生き返らせようとする宗教「米ベテル教会」とは? 幼児の「復活」キャンペーンの顛末と裏事情を徹底解説!

――「奇跡」を撮影したYouTube動画もありますが?

 (神ノ國ヲ)送って頂いた資料を確認しました。教会の天井から金粉が降った際には、神が起こした奇跡だとして歓喜したと。

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教会の天井から金粉が降った? 画像は「YouTube」より

 実は、この手の話は、昔からキリスト教界隈ではたくさんある与太話です。金歯が生えた、ガンや白血病が治ったとか。一番有名な話では、2012年「蛇使いマック・ウォルフォード牧師事件」です.

「信ずる者には此等の徴ともなはん。即ち我が名によりて惡鬼を逐ひいだし、新しき言をかたり、蛇を握るとも、毒を飮むとも、害を受けず、病める者に手をつけなば癒えん」(マルコ福音書16:17-18)

 要するに、キリストを信じる者は、イエスの名で悪霊を追い出し、異言を語り、毒蛇に噛まれても死なないし、病人を触れば癒すことができる、という意味です。マック牧師は礼拝で毒蛇に自分をかませて、信者に癒しの祈りを祈られながら死んでしまった。申し訳ないけれど、ちょっと可笑しいですよね。

――でも信仰心と勇気はすごいですね

(神ノ國ヲ)言いにくいんですが、実は「聖霊派」が根拠とする「マルコの福音書」の記述って、元々、聖書に含まれていなかったんです。聖書学的には、16章8節で終わっている。17-18節を含むそれ以降は「後代の加筆で有力な伝承だ」というのが定説です。つまり、死んだマック牧師は、ろくに学んでもおらず、そもそも書かれていなかったことを試して死んだ可能性が……。

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オーストラリアにあるペンテコステ派のメガ・チャーチ。画像は「Wikipedia」より

――oh…オリーブちゃんの件、何か裏があると?

(神ノ國ヲ)オリーブちゃんは子供ですから、きっと神の憐みのうちに天国に行くのでしょう。愛娘の死を受け入れるところに信仰の力があるのだと思います。

 ただ一つ、「金の流れ」が気になります。オリーブちゃんの親は、9000人が集うメガチャーチ・ベテル教会のワーシップ・リーダー(教会音楽と礼拝の指導者・責任者)です。葬儀後、年明けに確認したら7.5万ドル(約820万円)もの善意のファンドレイズが寄付されている。どうやら、これが葬儀費用だけでなく、「生活費」にも充填されると。実は、同教会が過去に「詐欺」の疑いで裁判にもなっていた。果たして「奇跡」とは誰のためのもので、オリーブちゃんは、なぜ亡くなったのでしょうか……。「信仰」って何なのでしょう。

文=神ノ國ヲ

神ノ國ヲ
学術論文からオカルト記事まで。
京都大学の博士課程に所属中。

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