新型コロナの“次なるパンデミック”は永久凍土に閉じ込められていた古代病原体! 「未知の脅威が解き放たれる」専門家が戦慄予言!

 次のパンデミックを引き起こすのは、気候変動によって融解した氷山や永久凍土から放出された古代の微生物やウイルスである——。病原体の専門家が発表した戦慄の予言を、英「METRO」(5月7日付)が報じた。

Climate change could unlock Ice Age bugs that spark the world’s next pandemic (METRO)

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画像は「METRO」より引用

 現在世界的なパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルスは、公式には野生のコウモリやセンザンコウから人間に感染したのではないかと考えられている。しかし、人類の脅威となる病原体を隠し持っているのは野生動物だけではない。北極圏の氷山や永久凍土には、古代の微生物やウイルスが氷漬けになって眠っており、その中には人類が遭遇したことのない未知の病原体も潜んでいる可能性があるのだ。

「凍りついたツンドラの下で長期間眠っていた古代の微生物が、気候変動と北極圏北部の融解によって新たな命を与えられるという、非常に現実的な予想に世界は直面しています」

 そう警告を発しているのは、米国国際開発庁(USAID)でインフルエンザを含め人類の脅威となりうる病原体を研究するプロジェクトを率いていた感染症の専門家、デニス・キャロル氏である。このプロジェクトはパンデミックを引き起こす可能性がある未知の病原体を調査するため、およそ10年にわたって続けられていたが、トランプ政権発足後に中止されている。現在キャロル氏は米テキサスA&M大学に移籍し、非営利団体「Global Virome Project」を立ち上げて、引き続き未知の脅威を追い続けている。

 キャロル氏によれば、永久凍土や氷山の中には、人類がかつて遭遇した危険な病原体や、まだ発見されていない未知の細菌やウイルスなどが多数眠っているという。しかし、過去30年の急激な気温上昇でこれらの氷が溶け始め、氷漬けだった微生物やウイルスが目を覚ましつつある。今年4月、キャロル氏らはその脅威とリスクについて警告するレポートを発表している。

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