社会的に成功するサイコパスに共通する“1つの要素”とは?
社会的に成功するサイコパスに共通する“1つの要素”とは?追跡調査で「運命の分岐点」判明
サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)とは、自らの望みを叶えるためならば、他者を騙したりその権利を踏みにじったり、社会のルールや道徳を破ることも厭わない傾向を持つ人々だ。平気で嘘をつき、時には暴力を振るうことも珍しくないため、犯罪を起こしやすいとも言われている。だがその一方で、社会的に大きな成功を収めるサイコパスがいるのも事実で、ある研究によればCEOの5人に1人はサイコパスだという。全てのサイコパスが犯罪者かビジネスリーダーになるわけではないが、最新の研究によると、一部のサイコパスが成功する理由はその性格特性にあるという。
・Why are some psychopaths ‘successful’? It may depend on one personality trait (Big Think)

サイエンス系メディア「Big Think」(5月13日)によると、サイコパスが成功する秘訣は衝動を制御するスキルだという。そして、最近「PsyArXiv Preprint」に公開された論文が明らかにしたところによると、このスキルに影響を与えているのは、パーソナリティ特性の主要5因子(開放性、良心性、外向性、協調性、情緒安定性)のうちの一つ、「良心性」だという。
サイコパスは冷淡かつ大胆で、そして他人を操ろうとするなど、犯罪や反社会的な行動を起こしやすい性質を持つが、それは裏を返せば、弁舌の冴えた有能な弁護士や何事にも臆さず計画を進めるCEOの素質でもある。
では、犯罪者かビジネスリーダー、二つの道を分けるのは何か? この問題はこれまで多くの心理学者を悩ませてきたのだが、米バージニア・コモンウェルス大学の心理学研究者らは、その鍵がサイコパスの特徴でもある高い衝動性にあると考えた。そこで、米アリゾナ州とペンシルベニア州の思春期の犯罪者を7年間追跡調査したのである。
研究者らが注目したのは、サイコパスに見られる大言壮語や人心操作といった特性である。この特性が初期に高かった思春期の犯罪者では、良心性の発達に伴って衝動を制御する力も増加しており、攻撃性が低下する傾向が見られた。一方で、元々衝動性の高かった犯罪者ではこのような向上はみられなかった。つまり、衝動を制御する力が強くなることで、反社会的な衝動を抑制したり克服できるようになれば、犯罪者ではなく成功者への道につながる可能性があるのだ。
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