20年以上ホームレスを取材、70以上のゴミ屋敷を清掃! 発禁&絶版の男・村田らむ
20年以上ホームレスを取材、70以上のゴミ屋敷を清掃! 発禁&絶版の男・村田らむの全著作振り返りがヤバイ!
●ホームレス・スーパースター列伝(2015/ロフトブックス)
『ホームレス大博覧会』に続くホームレスの本だ。ロフトブックスは、ロフトプラスワンとかを運営するロフトプロジェクトの出版社なのだが、正直、出版社としては全然機能していなかった。編集もほとんど何も仕事をしないし、ゲラやデザインの段階で赤を入れても1つも修正されなかった。だから誤字脱字がそのまま残っている。仕上がった本を見た時は、卒倒しそうになった。
そして、本が発売されて1年くらい契約書を書くこともなく、当然印税が支払われることもなかった。
さすがに困って、会社の社長に言うと、やっと契約書を書くことになった。
発行部数など口約束の時とはずいぶん違ったし、まあ色々ムカつくことはあったけど、まあ揉めてもめんどくさいなと思って素直にサインした。ただ、契約書にあった電子書籍化の契約だけは結ばなかった。
内容自体は面白かった自信があったので、自分でそのうちまとめ直して電子書籍で出そう、と思ったのだ。
そしてこれがのちのち、『ホームレス消滅』につながっていく。
●禁断の現場に行ってきた! !(2015/鹿砦社)
『ホームレス大博覧会』が調子よく売れたので、鹿砦社で続編のような本を出すことになった。
この本は『実話漫画ナックルズ』に掲載した様々な単発企画漫画をまとめたものである。
樹海に死体を探しに行ったり、北朝鮮に行ったり、多摩川の闇畑を探索したり、などなどのサブカルチックな企画をたくさんやっている。書き下ろしもたくさん書いているし、他誌でやった企画もダイジェストで載せている。
こちらの本も結構売れたのだが、電子書籍の読み放題サービス(Kindle Unlimited)になってから、さらにめちゃくちゃ読まれている。
電子書籍化されて半年以上経っているのに、未だにAmazon売れ筋ランキング Kindleストア 有料タイトルで、100位くらいに食い込んだりしている。ランキング100位ってちょっとビックリする順位だ。
『ホームレス大博覧会』はせいぜい2〜3000位くらいなので(それでも十分高いと思う)、ちょっと面食らっている。
そのおかげで、いまだにまあまあまとまった額の印税をもらえるので、ありがたい。
でもなんでこの本だけが読まれるのか謎ではある。他の本も読んでね。
現在紙の本は入手困難だが、Kindle Unlimitedで手軽に読めるのでどうぞ。
●軍艦島と巨大廃墟たち(2016/有峰書店新社)
干されてゴミ屋敷清掃をやっていた頃、時間があったので他にも趣味を作った。
バイク(スーパーカブ)を買って、廃墟や、廃村、事故物件、心霊スポットなどに行っては写真を撮った。
特に掲載するあてはなかったが、結果的にはずいぶんたくさんの媒体に記事を書くことができた。取材に関しては、企画を通してから行くというのが一般的だったが(海外など交通費がかかるところとかは特に)、簡単に行ける所はとっとと勝手に行ったほうが良いなと気がついた。
廃墟写真は半分趣味で、勝手に撮りだめているだけだったが、出版社に写真集としてまとめないか? と声をかけられた。
それで、以前に行った軍艦島の写真とまとめて一冊にした。
●廃村 昭和の残響(2017/有峰書店新社)
『軍艦島と巨大廃墟たち』の続編のような形で出した廃村に特化した写真集だ。
個人的に廃村巡りは大好きである。
本当は夜に回っておどろおどろしい雰囲気を出した方が人気が出るような気がするが、昼間に行って撮ったパッキリとした写真が多い。ちなみに表紙の秩父の廃村、岳集落はもう10回以上通っている。行くたびに、廃屋が崩れていくのがワビサビである。
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2024.10.02 20:00心霊20年以上ホームレスを取材、70以上のゴミ屋敷を清掃! 発禁&絶版の男・村田らむの全著作振り返りがヤバイ!のページです。ホームレス、村田らむ、著作、ホームレス消滅などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで