ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダー「発がん性」疑惑の真相! 販売中止、60年間の隠蔽疑惑も…!
2020.06.12 14:00
5月19日、ヘルスケア製品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)は、タルク(滑石の粉末)を主原料とするベビーパウダーの販売を、アメリカとカナダで中止すると発表した――。
■ベビーパウダーがひっそりと販売終了に
同社北米コンシューマ部門のキャサリン・ウィッドマー氏は「主に消費動向の変化と安全性に関する誤った情報により売上が落ち込んだため」と説明する。今後は新型コロナウイルスの影響により需要が高まる製品の製造を優先し、ベビーパウダーは在庫がなくなり次第販売を終了するという。
ただし、J&J日本法人は国内での同製品販売は続けると発表。また、コーンスターチ(トウモロコシのデンプン)原料のベビーパウダーは、米加を含む全世界で販売続行の予定だ。
大企業による穏便な製品撤退という印象だが、これに納得しない人たちがいる。近年、J&Jに対する消費者からの風当たりは相当強い。アメリカでは「ベビーパウダーを長年使用してきたことで、がんになった」といった訴訟が相次いでいるのだ。
対するJ&Jは、試験、調査の結果「安全性に確固たる自信あり」という姿勢で攻防する。しかし、2万人近いがん患者によるボイコットにより、売上が過去3年間で60%も落ち込んだというからかなりの痛手となったようだ。
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