ハチドリはまったく我々が想像もつかない「色」を見ていると判明! 3色スペクトルを超えた未知の世界とは?

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 だが、やはり人間にには、ハチドリの知覚している非スペクトル色がどのように見えているかは想像さえできない。これには哲学的な問題が含まれていると研究者らは指摘している。

「紫外線+緑色は、(バイオリニストが演奏する倍音の和音のように)鳥には2色をミックスした色として見えているのか、あるいは(構成要素とは異なる全く新しい音色のように)崇高な新しい色として見えているか? 私たちには答えられません」(ストッダード博士)

 アメリカの哲学者トマス・ネーゲルは、著書『コウモリであるとはどのようなことか』において、コウモリの主観的体験を問うたが、結局のところコウモリであることはコウモリがコウモリとしての心的状態を持つことであるため、われわれには知る由もないと結論付けられている。

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画像は「getty images」より

 それもそうだろう。ハチドリの見ている色をわれわれがいくら想像しても、それは3色のスペクトルを超えることはできない。では、われわれがハチドリになったら、彼らの知覚を理解できるだろうか? それも疑わしい。今この瞬間に私がハチドリになったとしたら、すでに私はハチドリでしかなく、ハチドリの心的状態しか持つことができないからだ。そこに人間の意識を持ち込むことはできない。もしハチドリになった後も人間の意識を維持しているとすれば、それは全身手術でハチドリの身体を持った人間か、自分がハチドリになったと信じている人間である(自分が人間だと信じているハチドリもいるかもしれない)。

 いずれにしろ、ハチドリにとって非スペクトル色を知覚することは彼らの生存にとって大きな意味を持っているはずだ。そうした事情は科学的に解明することが可能である。今後の研究に期待したい。

 

参考:「Science Alert」、ほか

編集部

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