宇宙には超絶スピードで“根源的な時”を刻む「宇宙時計」が存在する!? しかも粒子と相互作用して… 謎だらけ“時間”研究最前線！

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　そこで研究者らは、これまでに作られた中で最も正確な時計である原子時計の振る舞いに宇宙時計が与える影響を検討した。もし宇宙時計の刻みが遅すぎるならば、原子時計は宇宙時計と同期しなくなり、一定の感覚で時を刻むことができなくなってしまう。しかし事実として、これまでのところ原子時計の精度は極めて信頼できるものである。このことから宇宙時計の刻みのペースがある程度絞られるという。

　事実として世界最高の2つの原子時計は互いに一致しており、10のマイナス19乗秒という極小の刻みを測定できることを考えると、時間の根源的な単位は10マイナス33乗秒以下にはなり得ないとのことだ。これは時間の最小単位とされるプランク時間の10のマイナス43乗秒にも収まる範囲であり、矛盾しない。

　ペリメーター理論物理学研究所のビアンカ・ディトリッヒ氏によると、宇宙にはおそらく1つの基本的な宇宙時計があるのではなく、時間を測定するために使用することができるさまざまなプロセスが存在する可能性が高いとのことだ。時間の謎はより深まるばかりだが、より精密な原子時計を製作することで、さらに時間の秘密に迫れるようになるという。今後の研究に期待したい。

参考：「Science News」、「Scientific American」、ほか

TOCANA編集部

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