月の正体がますます不明に! 最新研究で年齢計算の大幅ミス発覚、やはり人工物か!?
地球にとって最も身近な天体である月は、およそ45億1000万年前に形成されたと考えられていた。しかし、最新の研究で月はもっと低年齢であることが報告されている。これまでの想定よりもなんと8500万年も若かったというのだ。
■月が形成されたのは44億2500万年前
これまでのところ、人類が唯一足を踏み入れた地球外天体であるのが月だ。ただ馴染み深いはずの天体でありながら、月にはまだよくわからない側面も多い。
月がどのように形成されたのかについてもまだ定説は固まっていないようだが、地球に原始惑星(protoplanet)が衝突し、飛散した断片が衛星軌道上で徐々に合体して月が形成されたという巨大衝突説が有力視されているようだ。
巨大衝突説では、火星サイズの原始惑星がまだ形成されたばかりの地球に衝突し、飛び散ったその破片と瓦礫が衛星軌道上に漂い、一度は土星の輪のように集まり、それらが次第に合体していくことで新たに巨大な岩石が形成され、月という衛星になったと考えられている。
そしてこれまでの研究で、このイベントが起こったのは45億1000万年前であるというのが一応の定説になっていた。
しかし、ドイツ航空宇宙センター(DLR)の研究チームが7月10日に「Science Advances」で発表した新たな研究では、巨大衝突によって形成されたばかりの月を覆っていたマグマの海が固まるまでの過程を分析した結果、月は以前考えていたよりも遅れて形成され、正確にはこれまでの定説よりも約8500万年あとであることを導き出した。つまり、月が形成されたのは今から44億2500万年前ということになる。
この8500万年の誤差を特定するために、研究チームは数学モデルを使用して、月の組成を経時的に計算した。形成期の月は巨大なマグマの海に覆われていたという考えに基づき、マグマが冷えると形成される鉱物が時間とともにどのように変化するかを計算したのだ。マグマの海のタイムラインをたどることで、科学者たちは月の形成時点にまでさかのぼることができたのである。
「測定された月の岩の組成とモデルから予測されたマグマの海の組成を比較することにより、海の進化をその開始点である月が形成された時間まで遡ることができました」と共同研究者であるドイツ航空宇宙センターの研究者サブリナ・シュウィンガー氏は声明で述べている。
声明によると、月が44億2500万年前に形成されたことを示すこれらの調査結果は、月の年齢と地球の金属コアの形成について決定された以前の研究結果と一致しているということだ。
「月の年齢が地球の形成の最後に発生した出来事、すなわちコアの形成に直接関連することができるのはこれが初めてです」とドイツのミュンスター大学惑星研究所のトールステン・クレイネ教授も同じ声明で述べている。
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2024.10.02 20:00心霊月の正体がますます不明に! 最新研究で年齢計算の大幅ミス発覚、やはり人工物か!?のページです。月、地球、仲田しんじ、衛星、宇宙開発、巨大衝突説などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで