ベイルート大爆発は常温核融合の「超小型核爆弾」が原因か!? 裏にはイスラエルが…物理学の専門家が解説!

 そこでクローズアップされてきたのがミサイル説だ。

 じつはイスラエルのネタニアフ首相は、2018年にベイルートの港にある倉庫でテロ組織ヒズボラが誘導ミサイルを開発していることを指摘していた。場所はまさに爆発の起きた現場だ。

 これに対し、ネタニアフ首相はミサイルでの攻撃を示唆していた。今回の爆発ではミサイルらしきものが飛んでくる様子が撮影されている。

 しかし、この動画に映っているミサイルらしき物体は非常に小さい。核ミサイルといえば長さは10mくらいあるはずだ。広島のリトルボーイは3mあった。小型化されたとはいえ、核ミサイルが動画のように小さいはずがないというのが常識だろう。

 ところが、じつはドローンで運搬できるくらいに小型化された核爆弾が存在するかもしれないのだ。この動画を見てほしい。

 2014年に投稿された動画では、常温核融合の技術を応用した小型核爆弾の可能性に触れている。核爆弾の材料は通常ならプルトニウムが使用されるが、常温核融合を応用した場合、劣化ウランで核爆発を起こせるという。しかも、非常に小型化することが可能であり、その爆発力を制御することができる。動画ではライフルの弾丸ほどの大きさの核爆弾の可能性を示唆している。

 劣化ウランといえば、原子力発電所で使用するウラン235を濃縮した後に残る核分裂が起きにくいウラン238を主成分とする。比重が重いために戦車砲の弾頭などに使用されることはあっても、核爆弾の材料としては使えないと考えられてきた。

 ところが1980年代に発見された常温核融合では、パラジウムに重水素を吸収させることで、核反応を起こすことが発見された。重水素は二つの陽子が中間子でくっついた状態の原子核を持つ。重水素がパラジウム―金属結晶内部に入り込んだ状態で、高電圧をかけると中性子が発生する核反応が起きる。重水素がパラジウム原子核に融合しているのではないかと予想されている。パラジウムのように水素を吸収する性質を持つ金属は多い。常温核融合では、水素を吸収しやすいほど核反応が起きやすくなると考えられている。

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