【終戦の日】歴史は間違っている! 先に第二次世界大戦を始めたのはアメリカ! 真珠湾攻撃前からの「事実上の対日戦」の数々! 

■フライング・タイガースの派遣

 また、アメリカは「義勇軍」に名を借りて、開戦の2年以上も前から、明白な攻撃意志を持って、対日直接攻撃の準備を着々と進めていた。

 それが通称「フライング・タイガース」である。

 当時の中国は、戦闘機パイロットの元米軍人クレア・シェンノートを空軍顧問兼教官として雇っていた。このシェンノートの発案が元になり、表向き「義勇軍」の米戦闘機部隊の対日戦投入が、米中両国の間で承認された。早くも1940年には、この計画は明確にスタートしており、ルーズベルト大統領の意欲の下、最終的に100機の米戦闘機と優秀なアメリカ人パイロットが選抜され、中国に派遣された。

 この実質米軍は、諸事情から戦線投入が遅れ、実戦参加は日本軍による真珠湾攻撃後になってしまったが、当時の常識あるいは現代の自衛権の概念からいっても、日本が座してフライング・タイガースによる攻撃を待たねばならない理由はないわけで、要はこの対日攻撃予定の部隊の存在自体が、日本の対米攻撃の正当事由になってもおかしくはない。

 以上、仮にも日本と中国の国家間戦争に関して、第三国たるアメリカが「戦時中立」を放棄し、一当事国を執拗に経済軍事支援し、逆にその対手国を戦争遂行に不可欠な戦略物資面で経済封鎖し、自軍を偽装派遣して軍事攻撃まで算段していたとあっては、もはや「事実上の参戦」と見なされても仕方がないのではないか。

画像は「Getty Images」より引用

■ハル・ノートの異常性

 アメリカ人目線でいえば、仮にサダムフセインのイラクと戦争している時に、シリアやイランが同様の行為をやればどう思うか、という話である。1980年代の冷戦最終期、東芝のココム違反事件があったが、その程度で発狂するアメリカであれば、十分に宣戦布告と見なして、シリアやイランを叩くことをためらわなかったはずである。

 しかしながら、当時の日本は耐えて、外交交渉に望みをかけた。天皇も英米とだけは絶対に戦いたくなかった。東条英機も好戦的市民から罵倒されながら天皇の意に沿った。そこへルーズベルト政権が突き付けてきたのが、いわゆるハル・ノートである。

 この策定に関して共産勢力がどう暗躍したかは横に置いておいて、うち「日本のすべての軍と警察力は中国とインドシナから撤退すべし」との項目は異常という他ない。

 分かり易く例えると、日本が日清日露戦争で獲得した権益まで放棄せよというのは、アメリカに対して「米西戦争や米墨戦争時に獲得した権益を放棄せよ」と迫るに等しい。カリフォルニアやテキサスから撤退しろなどと言い始めたら、そんなものは“外交”と言えるだろうか。それは国家間の相対的優位を傘にきた「強要」である。

 要するに、日本が絶対に飲めない条件をわざわざ付きつけたということだ。

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