「世界で近眼の遺伝子が増えている」若者世代でDNAが変異…セックスにも影響! 一体なぜ!?

 近年、世界では近眼の有病率が上昇しており、ある予測では今世紀半ばには世界人口の半分にあたる約49億人が近眼になるという。近眼の急増にはここ数十年で急激に変わった環境や、ITやスマートフォンの普及が影響していると考えられているが、どうやら原因はそれだけではないらしい。自然選択の結果、近眼を起こしやすい遺伝子を持つ人が増えている可能性があるというのだ。一体なぜそんなことが起きるのか、英「Daily Mail」(8月21日付)が報じた。

Human natural selection is adding to ‘an epidemic of nearsightedness’ — and HALF the world will suffer from the condition by 2050 (Daily Mail)

画像は「Getty Images」より引用


 日本でも近眼の有病率は近年急増しているといい、慶應義塾大学のチームが2019年に行った調査によれば、東京都内の小学生の76.5%、中学生の94.9%が近眼だという。この「大流行」の原因は屋外に出て遠くを見る機会が減ったことや、PCやスマートフォンなどのスクリーンを見る時間が大幅に増えたことにあると考えられているが、今月17日付で専門誌「National Science Review」に掲載された『Natural selection contributes to the myopia epidemic』(自然選択が近視の流行に寄与している)という刺激的なタイトルの論文によると、その原因の一つは人間の遺伝子にもあるようだ。

 この論文は、英国のバイオバンクに登録されている40〜69歳の63,185人の遺伝学的・医学的データを分析したもので、近眼の発症に関わる遺伝的、環境的要因を突き止めることを目的としている。

 研究者らが登録者を生まれ年で6グループに分けて分析したところ、1940〜44年生まれでは22.4%だった近眼の有病率が、1965〜69年生まれでは41.0%になっていた。加齢による影響などを補正してみると、わずか25年で、40歳時点での近眼有病率は30.3%から43.5%に増加していたことがわかった。驚くほどの増加率である。

 だが、近眼のリスクを上昇させる可能性がある遺伝子変異を調べたところ、さらに驚くべきことが判明した。近眼リスクを増加させる遺伝子変異が、若い世代でより一般的になっていることがわかったのである。

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