「世界で近眼の遺伝子が増えている」若者世代でDNAが変異…セックスにも影響!
「世界で近眼の遺伝子が増えている」若者世代でDNAが変異…セックスにも影響! 一体なぜ!?
一般に、近眼の人は子供が少なく、繁殖率が低くなる傾向があるという。いわゆる自然選択により、近眼のような生存や繁殖に不利な状態に関わる遺伝子は自然と集団から取り除かれると考えられている。だが、今回の調査結果が示唆したのは全く逆で、むしろ人々の間に近眼のリスクを増加させるような自然選択が働いているように見えるというのだ。
その原因は、近眼のリスクを上げる遺伝的変異の半分が、生殖の成功に関わっているからだという。具体的にどのような役割を果たすのかは不明であるが、分析によると8個の遺伝子がより低年齢で最初の子供を持った人々と関連を持ち、5つの変異が子供の総数の多さと関連していたという。
![](https://media.tocana.jp/wp-content/uploads/2020/08/GettyImages-1150968776-680.jpg)
論文著者らは「これらの遺伝的変異が近視と生殖の両方に影響している可能性がある」と述べる一方、もう一つの別の可能性も示唆した。「近視に関連した突然変異が生殖に関連した突然変異と隣り合って存在し、自然選択の結果、両者とも生き残った」というものである。
しかしながら、遺伝的要因は近視増加の一因ではあるが、大きな原因が環境の変化にあるのは間違いないと研究者らは語る。調査された25年間に遺伝的要因で増えた近視の有病率は0.211%で、増加率全体の1.6%に過ぎないという。
環境と遺伝の両方が人類の近視を増加させていると考えると、近視がこれほどまでにありふれた疾患になっていることもうなずける。視力が良い人は、どうかその目をいつまでも大切にしてほしい。
参考:「Daily Mail」「National Science Review」ほか
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