飼いならされた鳥は脳が縮小、恐怖を抱かなくなると判明! もしも人間に応用したら… ヤバすぎる「家畜化」の実態とは!?(最新研究)
人に飼いならされた鳥の脳が小さくなることが新たな研究で明らかになった。
科学ニュース「Phys.org」(8月26日付)によると、スウェーデン・リンショーピング大学の研究者らが、ニワトリの祖先であるヤケイを10代にわたって選択的に繁殖させたところ、その子孫はより小さな脳を持つようになったという。同研究論文は、科学誌「Royal Society Open Science」で発表された。
・Domesticated chickens have smaller brains(Phys.org)
ニワトリの祖先は東南アジアに生息しているセキショクヤケイだとされ、これが約1万年前に家畜化され、今のニワトリになったと考えられている。
もともとヤケイは臆病な性格で警戒心が強いが、研究者らは比較的人間を恐れない個体を選び、10代にわたって交配を続けたところ、恐ろしいが危険はない出来事に慣れやすくなり、特に脳幹が小さくなっていたという。脳幹はストレスに対する反応に関わる原始的な脳部位である。
鳥にとって恐ろしくはあるが、危険ではないこと、たとえば点滅する光を見せたところ、飼いならされた鳥ほどすぐ刺激に慣れたそうだ。こうした進化上の変化により、人間はヤケイを飼いならすことが可能になったと考えられるという。
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