ついに!「二日酔いの治療薬」が発見される!! 薬局で気軽に買えるアノ成分だった!
日々、新型コロナの感染者数がニュースのトップになる現在。この状況では、気の置けない友人との飲み会の復活は、まだ少し先になりそうだ。しかし楽しいはずの飲み会も、翌朝になって「飲まなきゃよかった――」と後悔した経験を持つ方も多いだろう。
そこでフィンランドの研究者グループは、人々が何世紀にもわたって探し求めてきた、二日酔いの治療薬を発見した、と先日発表したのである――。
■二日酔い治療薬「アミノ酸L-システイン」
フィンランドでは、アルコール依存は深刻な社会問題であり、50万人以上のフィンランド人が過度の飲酒リスクがあると考えられているらしい。
そのような国で発見された治療薬とは、比較的ポピュラーな「アミノ酸L-システイン」である。L-システインはタンパク質を構成するアミノ酸の一つで、肝臓の解毒作用や皮膚の代謝に関係している。皮膚の色素沈着をもたらすメラニン色素の生成を抑える働きがあるといわれ、日本でも美肌サプリとして販売されている。
また、L-システインには体内でアルコール処理する酵素のアルコール脱水素酵素、アセトアルデヒド脱水素酵素を活性化する作用もある。これにより、二日酔いの改善がなされるという仕組みらしい。
専門誌「Alcohol and Alcoholism」に掲載されたヘルシンキ大学と東フィンランド大学の合同研究によると、1200㎎のアミノ酸L-システイン服用によって、アルコールによる吐き気と頭痛が軽減され、600㎎を服用するとストレスと不安が緩和されるという。
L-システインはまた、二日酔いを完全に防ぐだけでなく、翌日の飲酒の必要性を減少させるのにも役立ち、それによってアルコール中毒のリスクを削減すると研究者は語る。
研究者は、この実験に二重盲検法(double blind test)を採用した(治験に関わるすべての人間が、どんな薬を投与するのか一切知らずに行われる治験方法)。
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