ついにロシアで「キリスト」がガチ逮捕される! 知識人たちが魅了されたヴィッサリオン、最後の遺言教会…
■1万人の信者はどうなるのか
2002年、ヴィッサリオンは英紙「ガーディアン」のインタビューで、「私は神ではありません。しかし、私は父なる神の生きた言葉です。私を通じて、神は語るのです」と述べている。しかし後に、ヴィッサリオンは自分自身をイエスであると宣言した。
ロシアのメディアは、このカルトの思想は、イエスは地球の周りをめぐる軌道から人々を見守っていて、そして「聖母マリアがロシアを動かしている」と報じている。またこのカルトは、キリスト正教の儀式の幾つかを抜き出して用い、さまざまな環境哲学、その他の宗教的概念を混ぜ合わせ、それを信義と呼んでいるという。
このカルトではクリスマスは廃止され、1月14日のヴィッサリオンの誕生日の祝祭日に置き換えられた。また最大の祝日は、1991年にヴィッサリオンが行った最初の説教日である記念日の8月18日だという。またコミューン内では金銭交換が禁止されており、信者は菜食主義に従い、簡素な服を着用しなければならない。
彼らの指導者が逮捕された今、弟子たちに何が起こるのか、また当局が今、ヴィッサリオンの逮捕を決めた理由も明らかではない。ロシア正教会は長い間、このカルトグループを非難してきたが、当局が信者を長年放置していた事実もある。一部のロシアのメディアは、このコミュニティが地元の事業利益との争いに巻き込まれたと報じている。
報道によると「最後の遺言教会」の信者は、以前は4000人と言われていたが、新型コロナウイルスによるパンデミックが始まってから一気に3倍に増え、1万人を優に超えたと言われている。ロシア政府は、ヴィッサリオンの率いる小さなカルトグループがインターネットによってロシアの知識人や外国人を魅了し、力を持ち始めたことを懸念したのだと思われる。
果たしてこの1万人ともいわれるヴィッサリオンのフォロワーは、どこに行くのだろうか。彼らは次の新しい「神」を求め、さまよい続けるのだろうか。
参考:「The Guardian」、「KanyiDaily」ほか
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