ロズウェル事件には第二章があった!? 米政府とエイリアンの超極秘“人的交流”プログラム「プロジェクト・セルポ」とは?

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「Mysterious Universe」の記事より

■UFO事件史上の興味深く魅惑的なストーリー

 2005年、「匿名希望(request anonymous)」と名乗る謎の情報提供者(後に空軍特別捜査局のリチャード・C・ドーティ氏であるとされる)が、プロジェクト・セルポに関する情報を入手したと主張した。国防情報局の元メンバーおよび現在のメンバーから手に入れたのは、セルポに行ったチームの8人の帰国メンバーの3000ページに及ぶ詳細な報告書であるという。

 この話はインターネット上ですぐさま話題になり、やがてほかの内部告発者も登場して独自の展開を見せることになる。その間、UFO研究者であり空中現象調査委員会(NICAP)とMUFONの元メンバーであるレン・カステン氏は、セルポ遠征隊の指揮官が保管していたとされる日記を含むさまざまな情報を文書にまとめあげた。この文書は“留学生”がセルポで何をしたかについてきわめて詳細に説明しており、アメリカ政府が今日までエベンスとの交流を続けていることを報告している。そしてこの文書をもとに陰謀論者のビル・ライアン氏によってプロジェクト・セルポ専用のウェブサイトが開設され、その内容を誰でも閲覧できるようになったのだ。

 UFOコミュニティは、プロジェクト・セルポのストーリーと、“公式文書”である内部告発に飛びつき、多くのUFO研究者が夢中になった。物語はUFO関連や超常現象のサイトで拡散し、さまざまな超常現象のラジオ番組や雑誌の記事で取り上げられるようになったものの、同時に話の全体に亀裂が入りはじめたのだった。

 プロジェクト・セルポのストーリー全体の中には問題視される点が数多くある。まずは事件の主な情報提供者の1人であるリチャード・ドーティ軍曹は、別のUFO関連事件に関する情報の拡散に関与しており、UFOコミュニティでは信用できない人物と見なされている事情もあった。

 またほかのさまざまなインサイダー情報は裏付けがあるものかどうかを知る術もなく、検証不可能であることがほぼ証明されている。これらの内部告発者の多くがプロジェクトに関して矛盾した情報を提供し、そのつじつまを合わせるために話の細部が時間の経過とともにさまざまな部分で上書きされていったのだ。

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