13年間の全裸拘束で完全に動物化した隔離野生女児「ジーニー」の悲劇!
13年間の全裸拘束で完全に動物化した隔離野生女児「ジーニー」の悲劇! 身動きひとつ取れず、言語能力ゼロ、人前で排便・排尿・自慰に耽り…

ジーニーに関して世界中の心理学者や言語学者が注目したのが、彼女の言語の発達についてである。「言語は生得的に獲得されるのか、それとも学習によって獲得されるのか」という古くからある問いを探求するまととない実験材料だったからである。言語学者のノーム・チョムスキーやエリック・レネバーグは、人間は生まれながらにして言語習得装置を持ち、それには年齢による臨界期があると考えていた。特にレネバーグは12歳前後が言語習得の臨界期だと仮定していた。

ジーニーの言語習得は難航した。新しい単語を覚えることはできたものの、3つの単語を組み合わせるのが限界だった。この段階まで来ると「言語の爆発」という現象が起こり、複雑な文法で文章を構成できるようになるものだが、ジーニーにはそれが起こらなかったそうだ。ただ、ジーニーには生まれつきの認知障害があった可能性や、長年にわたる虐待と栄養失調による精神への影響が排除できず、論争は激化していった。

“実験動物”となったジーニーの生活も安定しなかった。最初はジーン・バトラーという養護学級の女性教師の家で生活していたが、彼女の里親申請は却下されたため、71年に心理学者のリグラー夫妻が里親となった。ここで一時の平穏と人間らしい生活を取り戻したジーニーだったが、74年に米国立精神衛生研究所がジーニーの研究費を打ち切ることを発表し、翌75年にリグラー夫妻はジーニーの養育を放棄する。次に母親のアイリーンが彼女を引き取ることになるが、娘の粗暴なふるまいに耐えられず、同年、里子に出されてしまう。新しい里親は躾に厳しく、ジーニーはストレスにより精神的に退行してしまい、それまでに身に着けた生活力や言葉を失ってしまう。これに危機感を覚えたカーティスやリグラーがジーニーを里親から引き離すが、その後も新しい里親を転々とし、最終的に知的障碍者センターに落ち着いた。
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