3億円事件、天地真理、ドリフ、桜田純子、西城秀樹…昭和へのタイムマシーン「国際コドモ秘宝館」が涙の閉館!
「全盛期の忙しいときは、24時間営業してましたね。前にある道が新潟と石川を結ぶ幹線道路の国道8号線だったので、トラックが結構通っていましたし、観光バスも来ていました。最初は食堂だったんですけど、その後、ドライブインになったんです。昭和50年ぐらいになってから高速道路やバイパスができたことによって、この道は、県道に格下げになってしまったんですね。それで外から来る人はいなくなってしまって、段々客入りも悪くなっていきました。その頃は、先代が他の店もやってたんですけど、私が入った頃にはだいぶ売上も下がっていました。地元の方は来られていたんですけど、忙しいときの半分になってしまいましたね。当時そのまま閉めようかということも考えていたんですけど、最後に看板を飾ると言うか、『昔みたいな風景がなくなってきてるし、ホーロー看板が懐かしい』ということで何枚か貼ってみたんです」(種口茂さん)
「ホーロー看板を張ってみてからは、地元の人たちが家に置いてあったものを持ってきてくれたりするようになったんです。そんなことから、最初は店の一角に貼っていたんですけど、すべてのスペースを使って飾ってみようということになり、徐々に多くの人が訪れてくれるようになりました。昭和40年代の古いポスターなんかも貼りましたね。そうしたらちょうど『昭和レトロブーム』がきたもんで、話題になって人が来るようになったんです。映画『Always 三丁目の夕日』(2005年)が流行った頃でした。ホーロー看板も富山の蚤の市なんかに行くと出品されたりしていたので、よく買いに行きましたよ」(種口茂さん)
「国際コドモ秘宝館」は、お店としては普通の食堂だ。テーブル席だけではなく、畳敷きの広間もあるので、昔のドライブインの雰囲気が残されていた。食べ物の値段もリーズナブルだった。とりわけ人気があったのがカツ丼(750円)で、卵がトロトロなのにカツがサクサク。みそ汁、漬物もついてくる。めちゃくちゃ美味くて、評判も良かった。やっぱりカツ丼は昭和を代表する料理だ。
カツカレー(750円)も昭和の名残を今に伝えていた。昭和のデパートでそうであったように、カレーとご飯が別になっているのだ。ご飯の量は1合ほどあり、薄くて大きなカツは、昔風のパリパリとした揚げ方だったので、カレーと一緒に食べるとちょうど良い味になる。辛さはククレカレーの中辛くらいだと言えば伝わるだろうか。朝定食(750円)やオムライス(750円)、焼き飯(700円)、ラーメン、うどん、そばなどもあった。ブラウン管からは、『8時だョ!全員集合』が流れていたりするので、ご飯を食べながら思いっきり昭和にタイムスリップすることができた。
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