【世界記録か】自分の精子を不妊治療中の女性に提供、数百人の子どもを作った104歳の産婦人科医
ただ、このことが患者である夫婦——つまり生まれてくる子どもの両親に正しく伝えられることはなかった。例えば、ジェイミーさんの両親は知人から提供を受けた精子を人工授精に使うよう依頼していたが、ぺヴェン氏は「検査を受けておらず安全ではない」とその精子を使わず、自分のものを使っていたのだ。
出生の秘密を知ったジェイミーさんとリンさんは、彼らの行っていたことは「現代においては非倫理的」としつつも、「ぺヴェン氏のおかげで生まれることができた」と感謝を述べ、「今ほど選択肢のない時代に精一杯の医療を行っただけ」と擁護している。ただし、知らないうちにきょうだいで結婚してしまったカップルもいるかもしれないし、彼らの遺伝子に由来する病気を発症する「きょうだい」もいるかもしれないとも危惧している。ジェイミーさんは、「精子提供で生まれた子どもが真実を知りたいと望んだなら、それを知る権利がある」と訴えている。
英紙「The Sun」によると、現在のぺヴェン氏はインタビューに答えられる状態ではなく、代わりに娘のカリさんが取材に応対して、父親の過去の精子提供の事実を認めたという。カリさんによれば、医師が精子提供をしたのは「新鮮な精子」が手に入らなかったときだけだという。当時はまだ凍結保存の技術がなく、ある意味仕方のないことだったのかもしれない。
ぺヴェン氏の遺伝的な子どもがどれだけいるのかはわからず、数百人に上るのではないかとの推測もある。1人の精子提供者から多数の子どもが生まれていたという事例は複数知られており、例えば1972年に死去した英ロンドンの科学者ベルトルト・ヴィースナーは、実に600人以上の子どもの遺伝的父親であると推定されている。
参考:「The Sun」ほか
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