航空機がUFOと遭遇してもパイロットが絶対に報告しない“決定的な理由”とは?

【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

画像は「Getty Images」より引用

■UFOの秘密

 航空機のパイロットは、飛行中にUFOと遭遇しても絶対に「UFOを見た」とは言えません。

 その理由は黒服の男が消しに来るとかではなく、パイロットの仕事を続けられなくなってしまうからです。別にUFOの存在を隠蔽しようとする政府機関にパイロットライセンスを取り上げられるとかの陰謀論ではなく、純粋に医学的な理由からです。

 なぜなら、「UFOを見た」と言えば精神疾患を疑われて乗務停止になり、病院で精密検査を受けさせられたうえに下手すると辞職勧告されてしまいます。これは航空法に定められた規則により運行管理者の権限で精神鑑定を命令することができ、応じない場合は乗務停止処分にする権限があります。

 精神鑑定を強制させられる理由は、1982年(昭和57年)に日本で起きた逆噴射事件の機長をはじめとして、過去に精神疾患のあった13人のパイロットが操縦中に乗員乗客をまきこんで自殺しているからです。比較的新しい事件では、2015年3月24日にジャーマンウイングス9525便墜落事故が起きています。

昭和57年2月13日読売新聞

 航空機の安全の為に、少しでも精神疾患の疑いがあるパイロットは乗務出来ません。

 でも、これって、本当に精神疾患でパイロットライセンスを取り上げられた人は、「UFOの存在を隠蔽しようとした政府の陰謀だ」とか本気で言いそうですよね。

 UFOの定義は未確認飛行物体であり、それが地球外文明によるものか地球人が作った飛行物体なのかどうかは一切考慮されません。だから、UFO=宇宙人ではありません。

 そして、UFOが宇宙人ではなく地球人の手によるものだった場合は、軍事的脅威として宇宙人よりも深刻です。なぜなら、防空識別圏に気が付かれずに入り込まれていることを意味するからです。そして、未確認のまま逃げられたのであれば、相手を発見しながら、どこの国の何の飛行機なのか一切不明のまま逃がしたことになるからです。突然空爆されても気が付かないし、その上やったのがどこの誰なのかもわからないままになってしまうからです。

 実際に、イラン政府は2020年7月に原子力関連施設で起きた原因不明の爆発事故を、アメリカかイスラエルのステルス機による空爆だと主張していますが、証拠は何もありません。

 クレーム付いたら「宇宙人の仕業です」と言い張れるUFOは、ゴルゴ13も真っ青の最強の殺し屋なのです。

 現代の飛行機には様々な記録装置が搭載されています。レーダーに映った物も記録されているので、パイロットが見たと主張する物がレーダーに映っていないと幻覚を見たと思われます。

 つまり、レーダーに映らないステルス機を目撃した場合はものすごく困ります。

 軍用機のレーダーはカウンター・ステルス機能を持っているので、目視距離まで近づけば映りますが、民間航空機ではどうにもなりません。ステルス機が発達した現代では、UFOのかなりの割合をスティルス機が占めている可能性が高いのですが、パイロットは機械に記録されない限り、見えても見たとは言えなくなっています。

 最近発表されているUFO事件では何かしらの映像や機械の記録が存在しているものもありますが、逆に言えば機械に記録されないUFOを公表すると、お役所からパイロットの精神疾患の疑いを指摘されて困ったことになるので、目撃情報だけでは公表できなくなっています。

 本当に機械に写らない、霊界から来た霊的なUFOだったら、見たパイロットは全員見なかったことにするはずなので永遠に公表されないでしょう。

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