イエス・キリストのダークサイドが暴露される!「イエスは気性が荒く、短気。怒らすと怖い」子供にもブチギレて虐待か?
『新約聖書』において、イチジクの木は古代イスラエルの民を指していると解釈される。イエスとって、古代イスラエルの民はユダヤ教を信奉し、神に背信し続けている存在だ。つまり、イエスが呪ったのは、神の御心を実らせることができなかった律法主義のユダヤ教なのだと考えられる。
これは、イエスが子供を枯らしてしまったことにも当てはまる解釈だ。子供は安息日にイエスが労働したことを咎めた。『新約聖書』では折に触れて、イエスは安息日の本来の意味がユダヤ教律法主義によって歪められてしまっていると嘆いている。つまり、この子供は形骸化し、神の言葉の本質を見誤ってしまったユダヤ教の象徴なのである。
『ナグ・ハマディ写本』にはこのようにいささか衝撃的な記述が見られるが、その言わんとしていることは『新約聖書』と通底している。また、イエスの磔に関する記述は、『新約聖書』よりもイエスの慈愛に満ちたものになっている。
イエスはイスカリオテのユダに売られて磔刑になったというのが公式見解だが、『ナグ・ハマディ写本』では、イエスが自ら磔刑になることを望み、ユダに頼んで金銭と引き換えに磔になったと書かれているのである。誰も責められることのない優しい世界だ。
いずれにしろ、実際にイエスがどんな人物であったかは知る由もない。ただ、2000年の歴史を超えて崇められる聖人は、怒りに任せて子供を枯らしてしまうような人物ではなく、誰も悪者にすることなく、たった一人で全人類の罪を背負うだけの気概がある人物であって欲しいものだ。
参考:「Express」、ほか
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