イースター島の謎に衝撃の新説登場! 仮説を覆す証拠発掘、島は〇〇の製造工場だった!?(最新研究)
2021.01.20 16:00
酸化鉱物層は、顔料を加熱するための燃料として使われた植物や珪藻類(微細な藻類)の残骸と見られる植物化石で形成されていた。科学者たちは、ここからフィトリス(イネ科の植物に由来)と珪藻類をスペインのCREAF(森林生態学応用研究所)に分析依頼し、顔料製造プロセスの解読に成功したという。
つまり、イースター島では先史時代末期に生命の源である森を失ったため、人間は生き残ることができなかったという、これまでの通説を否定するものとなった。森林破壊後のピットで赤色顔料が発見されたことは、植生の消滅が社会の崩壊をもたらすことなく、かなりの人口が顔料生産に携わり文化の連続性を維持していたことを証明する形になった。
文明の発展には生態系や気候、地形の特徴など、環境要因が大きく作用してくる。こうして、かつて存在した文明の盛衰をひもといてみることも、コロナ禍で近視眼的な気分にとらわれがちな我々の、平常心の保ち方の練習になってくれるのではとほのかな期待を抱いている。
参考:「Heritage Daily」、「Kiel University」、ほか
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