【新事実】「脳よりも先に睡眠があった」ことが判明! 脳がない生物でも眠る… 謎すぎる進化のメカニズム

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イメージ画像:「Getty Images」

 人体に必要な栄養を十二分に摂ったとしても、睡眠時間が短いと身体のコンディションは劣化する。身体の中でも睡眠不足によって機能が著しく低下するのが脳であることは誰しも納得できるところだろう。ということは我々の“眠る能力”は脳の発達と共に培われてきたということなのだろうか。


■脳がない生物でも眠っている

 ぐっすり気持ちよく眠れた後は当然身体の疲れが回復しているが、身体以上に頭がすっきりした感覚が得られるのではないだろうか。最近の研究でも睡眠が脳機能の健康に深い関わりがあることが報告されている。

 そうであるとすれば、我々の“眠る能力”は脳の発達と共に向上してきたのだろうか。

 睡眠は動物界ではほぼ普遍的な生理現象であり、人間やすべての哺乳類、さらには昆虫や線虫にも見られる。しかし、これらすべての生き物は何らかの形の中枢神経系、つまり脳と呼ぶべき器官を持っていることから、これまで科学者は睡眠の進化が脳の進化に先行するのか、またはその逆であるのかを知り得なかった。

 しかし最新の研究では、単純な解剖学的構造で脳のないヒドラと呼ばれる小さな淡水生物にも睡眠のような状態があることを特定した。脳がない生物でも眠っていたのだ。

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「Live Science」の記事より

 九州大学と韓国・ウルサン科学技術大学校の合同研究チームが2020年10月に「Science Advances」で発表した研究では、生物の進化において、睡眠がどのようなプロセスを経てきたのかについての理解を深める内容になっている。

 以前の研究では同じく脳を欠いているヒドラの親戚であるクラゲもまた睡眠に似た行動を示したことが報告されている。そして今回の研究ではヒドラとクラゲが眠るだけでなく、人間や他の高度な動物の睡眠を調節する同じ化学物質にも反応することが示されている。

「クラゲに関する我々の発見と以前の研究報告に基づいて、睡眠の進化は脳の進化とは無関係であると言えます」と研究を主導した伊藤太一助教授は語る。

 睡眠は栄養の補給と同じように生物にとって脳が進化する以前からの重要な行為であったことになる。日本人の平均睡眠時間は世界でワースト1位であるといわれているが、生物にとって睡眠は必須の行動であり、睡眠時間を削ってまで何かをしようなどと考えるのは愚の骨頂といえるのだろう。

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