古典文学を読むとうつ病・認知症が劇的改善する
古典文学を読むと「脳が生き返る」と判明! うつ病・認知症が劇的改善、言葉を取り戻した患者も(最新研究)
スマートフォンの普及で文章を読む機会は激増したが、ウェブサイトやSNSなどの膨大な情報の海に溺れ、メンタルヘルスを病んでしまう人も少なくない。そこで見直されているのが古い名作文学である。英リバプール大学の研究によると、古典に挑むことは脳を生き生きとさせ、うつ病や認知症などの改善にもつながるのだという。
・Classics by Charles Dickens ‘better for mental health than self-help books’ (Daily Star)

書店に行くと様々な自己啓発本が平積みされており、メンタルヘルスに悩んでいる人々がいかに多いかを実感させられる。だが、英リバプール大学のフィリップ・デイビス教授によると、自己啓発本より古典文学を読む方がメンタルヘルスの改善につながるというのである。
デイビス氏によると、例えばニュース記事などを目にした時、脳内では情報のスキャンが素早く自動的に行われるのだが、文学作品などのより複雑なものを読んだ時、脳は活発に働き出すのだという。
研究では、認知症の患者に19世紀の作家チャールズ・ディケンズの『ハード・タイムズ』などを読んでもらい、読書中の脳スキャンを行っている。その結果は研究者らを驚かせるもので、ある認知症患者は数カ月ぶりに言葉を発し、脳スキャンからも脳が生き返る様子が観察できたという。
また、うつ病患者自身も読書の効用を語っている。51歳の女性ローラさんは読書サークルに参加して以来、うつ病や不安の症状に改善がみられたという。彼女は他の人々とのコミュニケーションに問題を抱えていたというが、同じ本を楽しむことで人々との交流ができるようになったと述べる。

なお研究によると、この効用は近年発表された作品を読んだ場合にも現れる可能性があるというが、それはストーリーが予想できない時だけだという。古い名作に使われている難しい言葉や馴染みのない単語がロケットブースターのように脳に働き、メンタルヘルスの改善につながるのだ。
「文学には読み手をより生き生きとさせ、感情と想像力を解放させる力があります」とデイビス氏は述べる。コロナ禍で社会や生活が激変し、精神的に参っているという人も多いだろうが、そういうときは自己啓発本に手を出すより古典に目を向けてみるのもいいかもしれない。日本の作家であれば、夏目漱石や太宰治などといった文豪たちの作品あたりが手軽だろう。彼らの作品がなぜ今も愛され続けているのか、その理由もきっとわかるはずだ。
参考:「Daily Star」「The Times」ほか
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