「常温核融合」は今も死んでいない! 中津川昴が見た驚愕の実験結果、発展型も次々登場… 永久機関はきっとくる!
■筆者も遭遇していたあり得ない温度上昇
1992年、筆者は電気化学系の会社に入社し、研究所で(表向きは)日夜「陽極触媒」を研究していたのだが、業務終了後に先輩研究者と密かにアングラな実験を繰り返していた。そんなある日のことである。
分厚いテフロン素材の放射線遮蔽容器にフラスコを入れ、軽水と水酸化カリウムの混合液の中に金属パラジウムと金属ニッケルの電極を挿入、小さな電圧電流をかけて、無人でも水温データをモニタリングできるデータロガーを取り付け、一昼夜観測し続けた。
その翌朝、先輩が驚いていたので水温データを確認すると、電流・電圧は一定だったにもかかわらず、水温が急上昇していることを確認した。外部からの影響はほとんどない理想的な環境だったが、研究所内ではちょっとした騒ぎになったのを覚えている。みんな何に怯えたかというと、フラスコ内から飛び出る放射線やら中性子線に対してである。ガラスやテフロンで遮蔽されるため放射線は外部に漏洩しないが、核融合が起きる時に発生する中性子は、あらゆる材料を透過してしまう事が知られているので、同僚や先輩が震え上がったのだ。
この結果をまとめて、ある学会へ参加した際には、周囲が怪訝な表情を浮かべながら冷笑していたことを覚えている。科学の主流とは異なる異端的な研究者が集まっていた学会にも関わらず、その中にさえ派閥があるのだなと、若かりし頃の反骨精神が鍛えられる経験となった。
その後、筆者は1997年に豪州留学し、大学院の研究室で新たな研究テーマに没頭しはじめた1999年に頃になると常温核融合に関する研究は下火となっていた。だが日本では、その可能性を追い求める一部の研究者たちの間で、2015年頃までは細々と研究が続けられていたようだ。
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