何が人類の脳を大きくしたのか? 「あるたった一つのきっかけで2倍以上巨大化…」新仮説登場
2021.03.29 14:00
そして脳に関して言えば、サイズが全てではない、とも述べている。例として、6万年から10万年前に現在のインドネシアに住んでいたホモ・フローレシエンシスなどの原人は、脳容量はわずか380立法センチであった。しかし、脳が小さいにもかかわらず、島に住む象とげっ歯類の両方を狩れる知恵を持っていた。
確かに小さな動物を狩る生活は、ヒトの脳に進歩的圧力をかけたことは間違いない。それによって、より手先が器用になり、動きも敏速になったであろう。しかし、果たしてそれだけでヒトの脳サイズが倍近くになるものだろうか。そこには、幾つか異なる圧力が同時にあったと考える方が自然かもしれない。
私たちはまだまだ人間の脳について、まだ知らないことが多すぎるのだ。
参考:「Live Science」、 「RealClearScience」ほか
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