空に浮かぶ巨大な「赤いクラゲ」エイリアン侵略説も飛び出した怪現象の正体とは

嵐の去った海の上空に、巨大な「赤いクラゲ」が浮かんでいる――。
最近、ソーシャルメディア上で拡散された不気味ながらも美しい画像が、世界中のネットユーザーを騒然とさせている。空に浮かぶ赤い発光体は、まるでエイリアンの侵略か、あるいは人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』に登場する異界の怪物のようにも見える。しかし、NASA(アメリカ航空宇宙局)はこの現象について、「恐れる必要はない」と科学的な説明を行っている。
その正体は「スプライト」と呼ばれる雷放電
この現象の正体は、「レッド・スプライト(Red Sprite)」と呼ばれる非常に珍しい雷放電の一種だ。通常の雷が雲から地面に向かって落ちるのに対し、スプライトは強力な雷雲の上空、高度50〜90キロメートルの「中間圏」で発生し、宇宙に向かって上向きに放出される。
放出された電気エネルギーが大気中の窒素と反応することで、鮮やかな深紅色に発光する。その持続時間はわずか数ミリ秒と一瞬だが、複雑に枝分かれした形状が「クラゲ」や「ニンジン」のように見えることがあり、見る者に強烈なインパクトを与えるのだ。
‘Red jellyfish’ appear on the ocean after a storm sparking alien invasion theorieshttps://t.co/uWYP5BwUP3 pic.twitter.com/YWUPheYb4m
— Daily Star (@dailystar) December 10, 2025
宇宙からも観測される「一瞬の芸術」
スプライトは地上から肉眼で見ることは非常に難しく、これまでその存在は長く謎に包まれていた。1989年に偶然撮影されるまで、科学的に確認されていなかったほどだ。
しかし近年では、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士が高感度カメラを用いて、宇宙空間からその姿を捉えることに成功している。また、NASAの市民科学プロジェクト「Spritacular」を通じて、世界中の天文ファンから数千枚もの写真が寄せられており、その発生メカニズムや形状の解明が進んでいる。
エイリアン…ではないが、科学的に重要な現象
NASAは今回の騒動を受け、「これは地球上で最も捉えにくい電気現象の一つであり、地球外生命体の活動ではない」と強調した。また、発生高度が民間航空機の飛行ルートよりも遥かに高いため、飛行機への直接的な脅威にもならないとしている。
とはいえ、この現象は単に美しいだけではない。スプライトの研究は、雷雨時の大気中のエネルギー移動や、電離層への影響を理解する上で重要な手がかりとなる。空に浮かぶ赤いクラゲは、エイリアンではなく、地球の大気が見せてくれる一瞬の科学芸術だったのだ。
参考:New York Post、ほか
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2024.10.02 20:00心霊空に浮かぶ巨大な「赤いクラゲ」エイリアン侵略説も飛び出した怪現象の正体とはのページです。NASA、クラゲなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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