「偽の記憶を刷り込む超簡単な方法」最新研究で判明! 消去も自在、司法の世界に深刻すぎる影響!
つまりさまざまな“気づき”を与え、検証や再考を求めることで、信じ込まされていた“偽の記憶”をかなりの部分、後からでも取り除くことができるのである。
誤った記憶を消すためのプロセスの間にも一連のインタビューが行われたのだが、参加者の74%が1年後に誤った記憶を完全に払拭していたことがわかったのだ。
しかるべき状況でしかるべきことをするという、パターン化した習慣をそれぞれ持っているが、例外もまたじゅうぶん起こり得る。中華料理店に入れば必ずラーメンを食べる人物だったとしても、過去の特定の日に入った中華料理店では何らかの事情や理由で別のメニューを食べたかもしれない。しかし思い出の中では「中華料理店に入ったのだからラーメンを食べているに決まってる」という先入観から“偽の記憶”が作られたとしても不思議ではないだろう。
こうした悪意のない“偽の記憶”は司法の現場ではきわめて厄介なものになることはいうまでもない。
「記憶の誤りは日常生活では問題にならないかもしれません。昨夜ピザを食べたのにチキンを食べたと言ったとしても、それはあまり問題にはならないでしょう」と切り出した虚偽記憶の専門家エリザベス・ロフタス氏は続ける。
「しかし法廷での話である場合、きわめて正確な記憶が重要になります。犯人が巻き毛かストレートか、あるいは車が通過した時に赤信号だったのか青信号だったのかが重要です」(エリザベス・ロフタス氏)
いったん信じてしまった“記憶違い”、つまり“偽の記憶”でも、後からじっくり検証してみることで真実に近づけることが証明されたのは明るい話題と言えるだろう。常日頃から思い込みや先入観に流されてしまわないよう気に留めておきたいものだ。
参考:「GreatGameIndia」、「Neuroscience News」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「偽の記憶を刷り込む超簡単な方法」最新研究で判明! 消去も自在、司法の世界に深刻すぎる影響!のページです。記憶、仲田しんじ、長期記憶、バイアス、思い出、先入観、思い込み、刷り込みなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで