新型兵器「レオニダス」がUFO界を激変させる!? ドローンをマイクロ波で狙い撃つ謎のシステムとは?
これからの戦争の“主役”となるドローンだけに各国の防衛当局は本格的な対策に乗り出している。
■ドローンをマイクロ波で狙い撃つ「レオニダス」
2019年9月にサウジアラビアの石油施設を標的にしたドローン攻撃が世界に衝撃を与えたことはまだ記憶に新しい。
こうしたドローンの脅威に対処するため、各方面でさまざまな取り組みが行われているが、新興の防衛ベンチャー企業からはマイクロ波でドローンを狙い撃ちして無能力化する防衛装備が発表されている。米カリフォルニア州ロサンゼルスの新興ベンチャー企業であるイピロス(Epirus)社は、ドローン兵器に対処する有効なソリューションを提供している。マイクロ波でドローンを無能力化する防衛装備を開発したのである。
「私たちのシステムでは、ビームを広げたり狭めたり、任意の方向に設定して敵のターゲットだけを無効にすることができます」と同社CEOのレイ・ マッデン氏は語る。
レオニダス(Leonidas)と、名づけられたこの装置は車両で牽引して活用されることが想定され、今年2月に視察を招いたテストが行われて66機のドローンを撃墜させている。その中には複数のドローンを同時に撃墜したケースもあった。
「2月のアメリカ政府の顧客向けのデモンストレーションでレオニダスは66機のドローンのすべてを撃墜しました。いくつかのテストでは、一度に複数のドローンを撃墜し、他のテストでは、隣接するドローンを無傷なままにしてターゲットにした1つを撃墜しました」(レイ・ マッデンCEO)
テストにはトレーラータイプのレオニダスのみが使われたが、ドローンに搭載して活用できる小型のタイプもあるといいうことだ。
レオニダスは高出力マイクロ波を使用して電子ターゲットを無効にする「デジタルビームフォーミング」を装備した「カウンターエレクトロニクスシステム」で、精密射撃モードまたは集団モードで1秒あたりに1000回放たれる。
レオニダスが対ドローン兵器として米陸軍や米海軍に導入される日が近いのだろうか。
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