「売れる前のフワちゃんを一目見て衝撃を受けた…」お笑い第七世代がここ数年で急に台頭した理由を分析!(ラリー遠田×キック対談)

キック:例えば、サイキックの世界では、人が1回死ぬと宇宙にデータを転換して、人々の集合無意識のビッグデータの中から最大公約数的な何かが抽出されて新しい子が生まれる、みたいな話があるんです。

 だから、人間が急激に進化するときって、そうやって生まれてきたときから賢いというか、我々の先人たちのデータが全部入っている状態で出てきたりする。そういう人を「クリスタルチルドレン」って呼んだりするんです。僕から見ると、第七世代は笑いのクリスタルチルドレン的な感じがします。

画像は「Getty Images」より引用


ラリー
:たしかに、第七世代の実力ある芸人って、経験を重ねないとできないはずのことがなぜか最初からできている、みたいなところがありますよね。霜降り明星とかゆりやんレトリィバァさんとかはそんな感じがします。

キック:この前の『R-1グランプリ』でゆりやんのネタを見たときは衝撃を受けました。天才だなと思って。ネタの途中でマイケル・ジャクソンみたいなダンスが入るじゃないですか。あのくだりって「なんでそこにそれを入れるの?」っていう話で。あれだけ堂々と遊べる人って本当に格好良いなと思った。フワちゃんもそうなんですよ。

ラリー:ありましたね。フワちゃんがSF世紀宇宙の子というコンビで活動していた頃に、キックさんがたまたま同じライブに出ていて、私もそれを見に行っていたんですよね。

キック:衝撃を受けたんですよ。フワちゃんがずっと「乳首痛ぇな!」って絶叫するみたいなネタをやっていて。会ったときに思わず「LINE交換してよ」と言ったんです。天才だと思ったから。芸人としてなのかタレントとしてなのか、なんか妙な色気が出ているんですよ。「このオーラは何なんだ!?」というのがあって、ラリーさんに報告したんですよね。ヤバいのがいましたわ、と。

ラリー:私も客席で見ていて、ネタが笑えるかどうかとかじゃなくて、ヤバいやつがいるな、っていう感じがあったんです。たしかネタが終わって暗転した後にもフワちゃんが「やべぇ、やっちまった」とか大声で叫んでいて。普通の芸人って人前でそういうことは絶対言わないじゃないですか。だから、やってはいけないことをやってしまう本当のヤバいやつ、っていうイメージでした。

 ライブの感想をツイッターに書いたら、フワちゃん本人がリツイートしてくれて「なんかよくわかんないけど、アタシめっちゃ褒められてんじゃね?」みたいなコメントが来てました。ほかにサイキック的な意味で注目している若手芸人はいますか?

キック:ヒコロヒーは見た目がかわいいですよね。

ラリー:個人的な趣味じゃないですか!(笑)

キック:好きなタイプです。ああいうセンス系の女性に憧れちゃうんですよね。僕自身がノーセンスでやってきているので。あと、3時のヒロインの福田(麻貴)さんも、会ったときにオーラを感じました。あ、なんかかわいいな、って。

ラリー:それはオーラじゃないでしょう。(笑)

キック:いや、それは本当に。「タレントになる顔」ってあるじゃないですか。タレントとして売れる雰囲気のある人だなと思ったんですよね。

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