【日本の大麻医薬品解禁】海外はもう「サイケデリックス医療」は当たり前、巨額ビジネスへ! MDMAやキノコまで規制緩和!

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画像は「Unsplash」より

 現在、抗うつ薬の主力となっている「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」などには拭い去れない治療法の欠点や副反応が問題になっているため、2021年には大手製薬会社もサイケデリックス医療分野に参入する可能性がある。SSRIは1987年に市場に投入されて以来、製薬会社にとって大きな利益をもたらしてきたが、その有効性と安全性については依然として疑問視されている。

 2020年に完了したうつ病性障害の59人を対象とした1つの臨床試験では、SSRI抗うつ薬エスシタロプラムの1日43回投与量と、わずか25mgのシロシビン2回投与量を比較している。この試験の結果は2021年初頭、つまりまもなく公開される予定である。

 また多くの従来の抗うつ薬の特許が失効し始めていることもあり、サイケデリックスに関する公的および規制上の見解が変化するにつれて、2021年はサイケデリックス療法が現在のメンタルヘルスケアの限界を超えるものとしてスポットライトを浴び、この大胆な代替案が強い説得力を持つことが濃厚であるということだ。

 抗うつ薬が“ジェネリック”になってしまうタイミングで、大手製薬企業は新たな価値を生み出すサイケデリックスに期待している構図が透けて見えてくるといえなくもない。もちろんメンタルヘルスの改善と治療にオプションが増えることは望ましいことだが、その一方でこのたびの新型コロナウイルスワクチンの件はもちろん、世界的な影響力を持つビッグ・ファーマの強欲な経営戦略には常に目を光らせておく必要があるのだろう。


参考:「Wired」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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