【まじかよ】遺体を溶解し、下水に廃棄したり肥料にする法案が米で承認される!死体を飲み食いすることに!?

画像は「Life Site」より


 米ウィスコンシン州で「水火葬」が認められたことに対し、宗教関係者が怒りの声をあげている。

 米「Life Site」(5月13日付)によると、今年5月初旬、ウィスコンシン州上院が、遺体を溶解し、下水に廃棄する法案を承認した。この法案は、アルカリ加水分解、または「水火葬」と呼ばれる行為を許可するもので、水、熱、化学薬品の混合物を使って人体を液化し、骨だけを残す。液体は下水に流すか蒸発され、骨は砕いて骨壷に納めるという。

 これに反対しているのがウィスコンシン州カトリック協議会だ。「アルカリ加水分解では、神が創造した身体が存在しなかったかのように、遺体が排水システムに流されてしまう」、「廃水は遺体の神聖さを尊重しない」と、抗議している。

 一方、同法案を支持しているパトリック・テスティン上院議員は、「ウィスコンシン州の葬儀屋は、火を使わない火葬や水葬の依頼を受けることが多くなっている」、「消費者の選択肢を広げると信じている」と話し、あくまで消費者、ひいては市民の視点に立った判断だと強調している。

 実はアメリカではすでに20州でアルカリ加水分解による遺体処理が認められており、その方法はシステマティックに洗練されている。北米火葬協会(CANA)によると、300L程度の液体が入る加圧桶に遺体を入れ、150度以上の高温に熱し、排水溝の洗浄剤として使われる工業用化学薬品の灰汁により、急速な分解を促進する。アルカリ加水分解の全工程には3時間から16時間かかり、最終的には組織やDNAを含まない“無菌”の液体になる。この液体は、カリウムとナトリウムを含むため、転用して肥料として使用するケースもあるそうだ。

 遺体の取り扱いは文化や宗教によって大きく異なるが、肥料として利用されるということは、死体水で野菜を作るということだろうか……。無菌であるし、理屈では健康になんら問題はないことだとわかるが、イメージは良くない。また、下水も巡り巡ってわれわれの飲料水になる。直接的な関係はないとはわかっていても、目の前のコップに死体水の影がちらつきそうである。

参考:「Life Site」、ほか

TOCANA編集部

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