自殺未遂で臨死体験した女性が見たヤバすぎる世界!! 意識と感覚は完全明瞭、「生き返りたい」と決意させた“モノ”とは!?

 4月30日、ジャーナリストで評論家の立花隆さんが急性冠症候群のため亡くなった(享年80)。あらゆる分野に精通した豊富な知識と思索の深さから「知の巨人」の異名をとった、まさに日本を代表するジャーナリストだった。

 立花さんをオカルト分野で一躍有名にしたのは、「臨死体験」にまつわる取材だった。その過程はNHKなどでも特集され、人間が死んでいく時に起きる“現代科学の常識を超えた”不思議な現象が、学術研究の対象になり得ることを世に示した功績はあまりにも大きい。実際に向こうに行ってしまった立花さんだが、あの世から私たちに“死後の世界の真実”を伝えるために、今後何らかのシグナルやメッセージを届けてくれるのではないか? トカナ編集部はそう期待している。

 今回は2018年6月に配信した、ある女性にまつわる臨死体験エピソードを再掲する。自殺未遂を図って生死の境を彷徨った女性が見た驚愕の世界とは――!? 臨死体験の話題がこれだけ市民権を得て頻繁に報じられるようになったのも、立花さんの功績に依るところが大きい。きっと、生前の立花さんもこの記事を興味深く読んでくれたに違いない。

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 死した後、我々の心や魂はどうなるのか、どこへ行くのか? 古今東西多くの人々が関心を寄せるテーマであり、死後の世界を覗き込んだ人々の証言に興味を惹かれる人は多いだろう。今年5月31日付の英「Express」にもそんな体験談が掲載されている。自殺未遂を図って生死の境をさまよった女性が垣間見たのは「永遠の無」だったという……。

自殺未遂で臨死体験した女性が見たヤバすぎる世界!! 意識と感覚は完全明瞭、「生き返りたい」と決意させたモノとは!?の画像1画像は「Express」より引用


■永遠の無を見た女性

私の眼の前に、永遠の無が広がっているのを見た

 そう自らの臨死体験を回顧するのはアメリカ人女性のバーバラさん。彼女はかつて、大学生の頃に服薬自殺を図り、2日間意識不明に陥った。その時、死後の世界を覗き見たといい、その経験を臨死体験収集サイト「NDERF」に投稿した。

 1966年の春。当時大学2年生だったバーバラさんは、片思いしていた大学院生にフラれるなど悪い出来事が重なり、楽しいはずの大学生活はちっとも楽しくなく、それどころか人生のどん底にいた。彼女には元々うつの傾向があり、高校時代にはアルベール・カミュの「シーシュポスの神話」を読みふけるなど、自殺を希求するところがあったという。

 バーバラさんはドラッグストア入手した薬1瓶を、アルコールと共に一気に飲み干した。ベッドに横たわって眠りに落ちるのを待ったが、彼女は一向に眠れず、意識ははっきりとしたままで、手足が重くなるのを感じていたという。胃の不快感で一度起きた後、再びベッドに戻ると、バーバラさんの目はようやく閉じた。

 突然、バーバラさんは自分が暗くて奇妙な場所にいるのに気付いた。意識は鮮明で、すべての感覚が明瞭だったという。そんな彼女の眼の前には「永遠の無」としか言いようのない神秘的で不思議なものが広がっていた。それはバーバラさんに「何もないより何かがあったほうが良い」と思わせるのに十分なもので、彼女は生き返って人生をやり直したいと決意したそうだ。

 その直後、バーバラさんは自分のベッドに戻っていた。手足は鉛のように重かったが、彼女はベッドを這い出て、友人に電話をかけて助けを求めた。病院に運ばれた彼女は、薬の過剰摂取で2日間意識不明の状態だったという。

 退院後、パーバラさんは精神科にかかったり大学を中退したりしたが、自殺未遂を図ることはなかった。その後、引っ越しして別の大学に入り直して学位を取り、結婚して子供を2人持ち、今では仕事も退職して穏やかな日々を送っているという。

 臨死体験とは死にかけた脳が見せる幻の場合もあるという。もちろん、完全なる脳死状態で死後の世界を体験した人もいるため、その仕組みは現代の科学でも判然としない。だが、バーバラさんがみた死後の世界が「死にたくない、まだ生きていたい」という本能の発露だとすれば、彼女のように何らかのきっかけで自殺を思いとどまることができる人も多数いるということがわかる。誠に謎多き臨死体験、今後もトカナでは興味深い体験談をご紹介していく。

参考:「Express」、「NDEF」、ほか

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