アメリカが自国民に対して行った恐怖の「生物兵器実験」4つ! 細菌散布で住民死亡、ワクチンばら撒き、梅毒放置…!?

 新型コロナウイルスがきっかけとなって「生物兵器」という言葉を頻繁に目にするようになったが、今この時もどこかで生物兵器が秘密裏に開発されているのだろうか。しかし驚くなかれ、歴史をひもとけば自国民に対して「生物兵器実験」を行ったケースもあるのだ。

■サンフランシスコの街に向けて細菌を噴霧

 新型コロナウイルスの起源について、トランプ政権時代から一部で声高に主張されている武漢研究所“流出説”──。昨年の時点で一度は“陰謀論”の烙印を押されていたが、今年に入ってから再び“流出説”が再燃する事態を迎えている。まだ収集すべき情報や検証すべきデータが残されているというのだ。

 “流失説”の根底には中国が極秘で「生物兵器」を開発しているのだという見立てがある。新型コロナウイルスは開発中に漏洩した生物兵器であるとする説だ。はたして中国には、独自に開発した生物兵器で他国を混乱に陥れようとする軍事作戦が存在するのだろうか。

 もちろん軍事作戦は特定の仮想敵国に対してプランが練られるのだが、驚くべきことにアメリカには自国民に対して「生物兵器」が使われた形跡を示す記述が残されている。

米陸軍の医学研究施設「フォート・デトリック」 「Scheerpost」の記事より


●1950年に菌を散布

「Business Insider」によれば、1950年9月20日、サンフランシスコの沖合にある米海軍の艦船が巨大なホースを使用し、街に向けて微生物入りの霧を散布したという。軍は生物兵器攻撃が都市の80万人の住民にどのように影響するかを実験していたというのだ。

 この実験ではセラチア菌(Serratia marcescens)と枯草菌(こそうきん、Bacillus subtilis)という2つの細菌が使われ、街を覆う細菌の霧によってサンフランシスコ住民の多くが病気になり、少なくとも1名が死亡したという。

「Discover Magazine」のレベッカ・クレストン氏によると、この実験は非倫理的な人体実験研究を規制する「ニュルンベルク綱領」の制定以来最大の違反行為の1つであるということだ。


●20年間継続

 しかもこの実験ははじまりに過ぎず、1949年から20年以上にわたり米軍は人口密集地域で239回の「細菌戦」実験を行っていたことが1970年代に大手紙などで報道され、議会証言でも詳細に語られているという。

 これらが公になった後、政府はこの実験の目的は生物兵器の使用を抑止した上で、それらに備えることであったと説明している。最初にアメリカ人を生物兵器にさらすことによって、アメリカ人に対する生物兵器の攻撃を抑止したかったということになる。しかし、つまるところ自国民を“実験台”にして各種のデータを収集したわけだ。

 軍による239回の生物学的および化学的戦争テストのうち、病原体が国中にどのように広がるかを確認するために中西部全体で行われたものもあるという。軍用機から霧状のものが都市に撒かれている理由を尋ねられたとき、軍は敵国の爆撃機から都市を隠す方法をテストしていると説明したのである。

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