チンパンジーと恋愛関係にあった女、動物園から出禁をくらう! “有害”指定された女性とは?
■人間が飼育したチンパンジーは群れでの共生が困難
“来園客”の相手をしなくなったチタは再び仲間の群れに戻れるのだろうか。残念ながら動物園の出入り禁止の措置は最終的には無駄である可能性も濃厚であるという。一部の動物園関係者は、チタが幼い頃から人間と接触しているため、チンパンジー社会に再び溶け込めるとは考えていないということだ。
もともとペットだったチタは8歳で飼い主の手に負えなくなり、野生動物施設に寄贈され、その後30年間を施設と動物園で過ごしているという。その結果、チタは人間に対してきわめて友好的である一方、自分の同属との関係性が著しく損なわれていったのだった。実際にチタは2008年にオスのチンパンジーとの戦いで重傷を負っている。
シカゴのリンカーンパーク動物園の研究者は、人間が飼育したチンパンジーは飼育下から解放されてからも数十年は社会性を欠き、他のチンパンジーとの共生が困難であると報告している。
チタの“社会復帰”は難しいのかもしれないが、チンパンジーとしてはもう高齢であることから今後は動物園で穏やかな日々を送ってもらいたいものである。
参考:「Wion」、「New York Post」ほか
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