ブスが観るべき韓国映画『整形水』がグロ・残酷・悲劇で超ヤバい
自分をブスだと思う人間が観るべき韓国映画『整形水』がグロ・残酷・悲劇で超ヤバい! 整形で本当に失われるものとは?
え、えぐすぎる……。このトンでもない韓国映画『整形水』の感想は一言それだ。美への強すぎる執着心はとても醜いということが次々と容赦ないホラー表現で描かれていく。
特に、韓国は言わずと知れた〝整形・美容大国″だ。ネットニュースによれば、都市部に住む19歳から49歳の韓国人女性のうち5人に1人が整形手術を受けているという。そんな韓国が描く“整形ホラー”だからこそ、妙な説得力というか現実味もある。その昔、飲むだけで永遠の若さと美しさを得られる水を服用して究極の美を追求する映画『永遠に美しく……』がヒットしたが、あくまでも娯楽作品だった。しかし、『整形水』は世界的に増加する整形手術という夢の技術の奥深くに潜在する“黒い欲望”を風刺した社会派ドラマでもあり、整形が引き起こすであろう犯罪についても触れた予言的な要素も含んでいるのだ。
<あらすじ>
内容はシンプル。ただ体に浸すだけで容姿を思いどおりに変えることができる「奇跡の整形水」を手に入れた心も見た目も醜い女が、見た目の美しさを求めるがあまり深みにハマり、超ヤバいトラブルに巻き込まれるホラー映画である。外見が美しくなる程に欲望が増し、最初からひねくれていた性格がさらに悪くなり自分を見失う主人公の痛々しさと転落っぷりは目を覆いたくなるほどの残酷さだ。だが、映画『整形水』はただのホラー映画ではない。どこか、昨今の「整形」に対する世間のスタンスへのアンチテーゼを感じるのだ。
●“美人は得”は真実
外見の美醜に関するさまざまな研究によると、美人、あるいは美男子は、不細工に比べて頭もよく、芸術的才能や運動神経もいい上、成長過程において大人たちからの期待値も大きいため、成果が出やすいピグマリオン効果までもが発揮されるという残酷なデータがある。顔がいいと、遺伝子的にも、後天的にも、すべてにおいてブスよりすぐれた人生を送りやすい。これは事実だ。だから自分の容姿に自信のない人が美人になりたいと願うのは当然で、理にかなっているし、豊かな人生を送りたいなら当然努力することが男女ともに重要だ。昨今は、コンプライアンス的な問題か「ブスも個性」だとしてブスだと認識すること自体が間違っているかのような風潮があるだけでなく、“ブス”という言葉も人を傷つけるセンシティブワードだとして絶滅しかけているが、データは人間の本性を表している。どんなに多様性だ、ブスは個性だ……と騒いで表向きにはブスという表現を消し去ったことろで、人は瞬時に美人かどうかを見抜き、評価している。整形する人間が増えているのが何よりの証拠だ。どんなに綺麗ごとを言っても、これが隠しきれない人間の性なのだ。
だが、思い出してみてほしい。学生時代、一学期は美人や美男子が圧倒的にモテても、二学期には性格が魅力的な人間が上位に食い込んでくることを。そう、時間をかければ顔よりも性格が重要視されるようになるのだ。そのことを知っている魅力的で賢いブスは、時に美人を陵駕するパワーを持つ。歴史的にみても、ヒトラーやナポレオンなど強烈なリーダーシップは不細工から生まれているではないか。外見のハンデだけで人生を諦めてしまうその根性のなさや、努力を放棄する姿勢が最も醜い人間の姿なのではないか。映画『整形水』も、美の獲得だけが人間の価値を上げるわけではないことを強烈に描いている。
●整形は間違った行為? 整形の陰謀
最近の世論では「整形で前向きな性格になれることはいいこと」という考えが主流で、実際に整形をしたことで中身も明るくなった人々が顔出しでインタビューを受けることも増えた。それはそれで本当に素晴らしいことだし否定する気は毛頭ないのだが、かつては自然の創造の神秘に足を踏み入れるネガティブな行為として捉えられていた。昨今、生まれる前から遺伝子操作をする「デザイナーベビー」研究が倫理的に問題になっているが、“元ある形を人工的に変える”という意味では整形も同じだ。
でもなぜか、世論は「整形自体はまったく悪いことではない」という風潮になりつつある。果たして本当にそうだろうか。整形人口や整形ビジネスの増加によって生み出された陰謀と刷り込みで、実は整形したことで、見えない何かが失われているのではないか。幼少期、美醜なんて何も気にせず幸せを実感したあの”無敵の心”が消えてしまうのではないか。やはり整形しないに越したことはないのではないだろうか。人は常に今の常識に疑問を持つべきで、それは整形も例外ではない。映画『整形水』を観ると、整形を肯定的に捉えすぎる「今の世間の常識」をもう一度疑う必要性を感じてならない。
●ブスが逆転する時代がくる
もしも本当に“整形水”なるものがこの世に誕生したら、世の中は美人であふれかえることになる。その時こそ、ブスはチャンスだ。そもそも美人とは、平均的な顔を指す。バランスがよく、左右対称で、なめらかな肌で、ひっかかりのない平均顔……それが美人の条件だ。ということは、この世から個性ある見た目やシルエットが消えることになる。常に絶え間なく変化する美しさや醜さの基準に踊らされて平均顔を手に入れた大多数の美人たちに見飽きるのは時間の問題だ。この時こそ、個性あるブスが覇権を握るチャンスである。整形する人間が増えて美人が増えることをピンチだと感じる人は多いだろう。だが、ピンチはチャンスだ。安易に整形に走る前に、まずは自分の中身を磨き、個性を見極め、平均顔に成り下がらないよう、自然美を残す道を模索した方が良い……整形大国・韓国のアニメから私はそんなメッセージを受け取った。
映画『整形水』作品情報
原作:オ・ソンデ(LINEマンガ『奇々怪々』内「整形水」)
監督:チョ・ギョンフン
2020年/韓国/ 85分/カラー/ビスタ/5.1ch/PG12
英題:BEAUTY WATER
翻訳:小西朋子
提供:トムス・エンタテインメント
配給:トムス・エンタテインメント/エスピーオー
©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.
『整形水』公式HP
2021年9月23日(木・祝)より全国公開中
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
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