【未解決】仮説さえ立てられない不可解な撲殺・放火! 「仙台徳洲会病院駐車場内殺人・死体遺棄事件」真犯人の“本当の目的”とは!?
2012年4月24日の午後2時頃、宮城県仙台市泉区にある仙台徳洲会病院の駐車場で、一台の軽自動車が燃え上がるという事件が起こった。通報を受けた警察と消防が現場に駆けつけ、火災そのものは大事には至らなかったが、出火元となった軽自動車の後部座席からは、身元不明の高齢男性が遺体となって発見された。後の捜査により、この男性は現場からおよそ20キロほど離れた場所に住む無職男性・Aさん(当時60)であることが判明。Aさんは、鈍器や素手などで複数回殴打されて首が圧迫されたことで死亡したとみられ、また、煙を吸い込んだ形跡がなかったことから、何者かに殺害された末に、愛車ごと焼かれそうになったと推測。すぐさま殺人および死体遺棄事件として本格的な捜査がスタートした。しかし当局による捜査の甲斐なく、この事件は表題の通り、『仙台徳洲会病院駐車場内殺人・死体遺棄事件』と名付けられたまま迷宮入りし、現在まで解決に至っていない。
実はこの事件、被害者のAさんに恨みを持つと思しき人物が見当たらなかった点や、白昼堂々、多くの人々が行き交う病院の敷地内で起こっている点など、「なぜこのような事件が発生したのか」という部分を解き明かす鍵が何ら見当たらず、極めて謎の多い事件であるといえるが、筆者が個人的に強い関心を抱くのは、「なぜこのような目立つ場所で死体入りの車に火をつけたのか?」という点である。今回はこの点について、改めて考えていきたい。
そもそも殺人事件において、犯人ないし犯人から依頼を受けた協力者などが死体遺棄という行為に及ぶ場合、その主たる目的は、(1)事件発生を気づかせない・遅らせる、ないし、(2)証拠隠滅を目的としていることが大半である。しかし、そうした観点に基づいてこの事件を確認すると、そのいずれもが犯行内容と合致しないことに気づかされるのだ。
まず、火災が確認されたのは午後2時前であるが、車内に残された駐車券から、車を乗り入れたのは午後1時50分頃であるとされているため、犯行の発覚自体を遅らせる意図があったとは到底思い難い。なぜなら、たとえ同じ行為をするにせよ、もっと人目につきにくいような場所でいくらでもやりようがあっただろうと容易に推測できるのだ(※事実、発火後すぐに通報されている)。
次に、(2)の証拠隠滅という観点についてだが、たしかに「遺体を載せた車を焼く」という行為自体は、何ら不自然ではないし、遺体の発見された後部座席の窓に、新聞紙を貼り付けることで、中が見えないように細工していたこと、さらにはペットボトルに入れて持参した灯油を撒いて放火するという手法も、それ自体は何らおかしな点がないように見える。しかしながら、それらが完全に機能し、本当に無駄のない手口であったかという点については、いささか怪しいものがある。
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