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【実録】記憶喪失、多重人格、全裸ゲロ… マッチングアプリで出会った“地雷男”とコロナ禍で恐怖恋愛！

2021.10.25 12:00

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【実録】記憶喪失、多重人格、全裸ゲロ… マッチングアプリで出会った地雷男とコロナ禍で恐怖恋愛！の画像1 — イメージ画像：「Getty Images」

　コロナ禍によって「リアルに人と会いづらい」状況が続いているが、男女間の恋活・婚活にも多大なる影響が及んでいる。合コンや出会い系パーティーも激減したことから、マッチングアプリで出会いを探す男女が増えているのだ。

　しかし、そういったアプリの利用者の中には、本来の恋活・婚活目的ではなく「早く結婚したい」という30～40代の女性の焦りにつけこんで、結婚詐欺や悪徳商法の勧誘、女性から金品をせしめるなどの意図を持って悪用する者たちがいる。運悪く「高収入でイケメン」を自称するヒモ男などを掴まされてしまうと、あなたの人生を棒に振る危険もある。

　今回、筆者は「巧みな口説き文句で虚言を連発する男にマッチングアプリで出会い、恋愛感情を揺さぶられて騙された」というA子（37歳、バツイチ）にインタビューし、実態を詳しく聞いてみることにした。

■動物に優しいミステリアスな男

A子　　私は動物が大好きで、マッチングアプリの「動物殺処分をゼロにしよう」のコミュニティに入っていました。そこで、猫を多頭飼いしているX氏（40歳、バツイチ）と知り合ったのです。メッセージのやり取りする中で「猫の里親募集会のボランティアもしている」と聞かされ、動物好きに悪い人はいないだろうと思って、X氏にとても好感を持ちました。

――それで実際に会うことになったんですね？

A子　　はい。最初のデートは、都内某所の居酒屋です。X氏の第一印象は、爽やかで物腰の柔らかいイケメンといった感じで、自信と余裕に満ちて、いかにも“モテる男”風でした。でも、今考えてみると笑っていても瞳に光がなく、まるで全ての希望を失った“虚無”が広がっているような目でした。どことなく態度が演技っぽかったり、おかしなことを言う時もありました。

――闇のある男性はミステリアスで、特に母性本能が強い女性、男に尽くす女にはモテますよね。おかしな話とは？

A子　　最初のデートで借金が400万あると言われたんです。

――初対面なのに？どういうことですか？肩代わりをしてほしいと？

A子　　いえ、それは流石に言われませんでしたが、最初のデートで専業主婦になりたいかと聞かれて、私が「なりたくない」と答えると、「生活費を完全に割り勘する夫婦生活が理想だ」と言われました。今から思えば、ある程度の収入のあるキャリアウーマンを探していたんでしょう。また、現在の通信関係の仕事は1000万円の収入があるので、借金は1年で返済可能と言っていました。でも、これまでの経歴が20代で劇団に所属、大阪でバンドをしていたなど、エリートビジネスマン的なキャリアとは異なるので、本当かなと疑問に思いましたね。

――年収1000万円以上稼ぐ人って、人口の5%にも満たないですし怪しいですね。ちなみに離婚した理由は話していましたか？

A子　　元奥さんは彼がやっていたバンドのファンだったそうです。最初は「心を病んでいて家事をしなかった」「浮気の疑いがあった」と言ってましたが、後で「自分の事業が失敗したから嫁が家出した」と、話が変わりました。それで嫁が家出してからは、自分が猫達の世話をしていると。

――ますます怪しいですね。

A子　　その時は、猫の面倒を見ているなんて責任感があるな～、と思っていたんですが……。