【実録】記憶喪失、多重人格、全裸ゲロ… マッチングアプリで出会った“地雷男”とコロナ禍で恐怖恋愛！

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■罪悪感を巧みに利用し……！

――なるほど。「介抱してくれたX氏は良い人」って思っちゃいますよね。

A子　　申し訳ない気持ちと同時に、ますます好きになりましたし、猫たちにまで迷惑かけたなら、猫たちの前でも名誉挽回したいとさえ思いました。

　その翌週にX氏と会った時は、猫たちにオヤツのお土産を持参しました。X氏の家で映画を観たり、近隣の居酒屋で飲んだりしました。その夜のピロートークの時に「愛している。猫が慣れたら一緒に住みたい。A子の子供も欲しい。A子のお母さんにも会いたい。ここまで話が合うのはA子が初めて。もっと早く会いたかった」と言われましたが、どこか芝居じみていました。

――まるでホストの口説き文句……というか、もはや台詞ですね（笑）。バツイチなら2度目の結婚は慎重になるだろうに、子供の話は早すぎでしょう。

A子　　ですよね。そして、子供がほしいと言われた翌週、今度は飲んでいる時に突然、X氏が泣き出して、「俺には愛がわからない。愛ってなに？ 今まで刹那的な恋愛を繰り返すことがあった。A子は人間的には好きだけど、恋愛の好きがわからない」「借金の返済で生きるのが苦しい、何も楽しいことがない」と言われたんです。そこまで酔うほど飲んでいなかったのに、まるで、多重人格者のようでした。

――「じゃあ、私が借金返済手伝うよ！」と言わせる為の演技ですかね？

A子　　情緒不安定故なのか、演技なのか判別が難しかったですが、元役者なら人前で涙を流すことも難しくないのではないでしょうか。X氏は打ちひしがれている様子でしたが、階段の上り下りの時はスタスタと普通だったんですよ。

――怖いですね。

A子　　翌朝、私は前夜のことはあまり指摘しませんでしたが、X氏は異様に不機嫌でした。それから、その日がたまたま父の命日だったこともあり、「去年に父が他界し、相続手続きの費用が250万円かかった」という話をふとしたのですが、X氏は「俺の借金を返せる金額だな～」とボソッと言ったのです。何を考えているのかわからず、流石に鳥肌が立ちましたね。

～つづく～

※ 地雷男の本性が露呈する戦慄の後編（26日12時に公開予定）に続く！

文・取材＝石田大志

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