「この宇宙はエイリアンの実験室で作られた」ハーバード大教授が主張! 宇宙の起源は宇宙人か!
私たちの宇宙が宇宙人の実験室で誕生したという米ハーバード大学教授の主張が、「Scientific American」(10月15日付)に掲載された。
宇宙の歴史に関する最大の謎は、ビッグバン以前に一体なにがあったのか、ということだろう。私たちの宇宙は何から生まれたのか? およそ100年前にアインシュタインは、時間の始まりは哲学的に納得できないとして、ビッグバンモデルに代わる定常的なモデルを探した。
ハーバード大学前学科長で大統領科学技術諮問委員会のメンバーでもあるアヴィー・ローブ教授によると、現在、この宇宙の起源についてさまざまな説が唱えられているという。真空の揺らぎから生まれたという説、収縮と膨張を繰り返す周期的なものであるという説、人間原理によって選択されたという説、ブラックホールの内部で物質が崩壊して生まれたという説などがある。
ただ、その中でもあまり知られていない1つの魅力的なものがあるという。高度な技術を持つ文明の実験室で宇宙が作られたという説だ。現代物理学の2つの柱である量子力学と重力理論を組み合わせた統一理論はまだ存在していないが、人類文明よりも高度な文明がこの偉業を成し遂げ、宇宙を完全にシミュレートすることができていれば、私たちの宇宙の起源を説明できるだけでなく、人類もいずれは新しい宇宙を誕生させることができるかもしれないと言うことができる。
一般的に文明の技術レベルは1964年に旧ソ連の天文学者ニコライ・カルダシェフが提唱した「カルダシェフ・スケール」によって測られるが、その基準は文明が利用できるエネルギーの量に置かれている。しかし、文明の技術レベルはエネルギーではなく、その文明が存在するきっかけとなった天体物理学的条件を再現できるかどうかで測るべきだとローブ教授は主張する。
今のところ、私たち人類は低レベルの技術文明であり、宇宙スケールではCクラスもしくは、気候変動によって地球上の自然生息地を無造作に破壊しているためDクラスに分類されるとのことだが、クラスBの文明は、自分たちが住まう星から独立するために、身近な環境の条件を調整することができ、Aクラスの文明は、自分が存在するきっかけとなった宇宙の条件を再現することができるという。
人類の文明が特別に賢くはないというのは驚くべきことではないとローブ教授は言う。たとえば、ハーバードの学生に「クラスの中央値以下の人が半分いると言うと彼らは動揺する」ように、人類は自分たちが最も賢いと思っているかもしれないが、複数の文明が存在するとしたら人類文明が真ん中ぐらい、もしくはそれ以下に位置していてもおかしくはないという。その上でローブ教授は、人類は自分たちより賢い文明を見つけるための地球外生命探査を謙虚に行う必要があると主張する。
ところで、UFO(未確認飛行物体)やUAP(未確認航空現象)についてローブ教授は述べていないが、こうした人類の技術を超えたテクノロジーに対しても同じく謙虚に向き合う必要があるのではないだろうか?
参考:「Scientific American」、ほか
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