「Facebookのメタバースで現実が消滅する」科学者が警鐘! ザッカーバーグの思惑とは!?

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画像は「Getty Images」より

 フェイスブック改め「メタ(Meta)」が推進しているVRやARによる仮想交流プラットフォーム「メタバース」。元ネタは1992年に発刊されたSF小説『スノウ・クラッシュ』(ニール・スティーブンスン)の作中に登場するインターネット上の仮想世界だが、メタのザッカーバーグCEOはそれを現実化しようとしている。

 だが、メタバースにより現実が消えると警鐘を鳴らす専門家がいる。知的情報サイト「Big Think」(11月6日付)に掲載された、米空軍で初の機能的なAR(拡張現実)システムを開発したコンピュータ科学者のルイス・ローゼンバーグ氏の記事によると、バーチャルリアリティと拡張現実を統合し、人々が1日のかなりの部分をデジタル領域でやり取りするようになることで、「現実感が変化し」、「日常の直接的な経験をどのように解釈するか」が歪められる可能性があるという。

「拡張された世界では、街を歩くだけで、物理的なものと仮想的なものが混ざり合い、境界線が頭の中から消えてしまうほど説得力のあるものになります。私たちの身の回りには、実際には存在しない人物、場所、物、活動が溢れていることになりますが、それらは私たちにとって深い意味を持つものとなります。」(ローゼンバーグ氏)

 ローゼンバーグ氏は今後10年間で仮想現実が生活の中心になると確信しているとのことだが、そこには大きな危険が潜んでいると指摘している。インフラを支配する強力なプラットフォームを提供するプロバイダーによるARの利用の仕方を懸念していると言うのだ。

「現実を見てください。ニュースや情報へのアクセスを制限し、友人や家族との関係を仲介し、製品やサービスに対する印象をフィルタリングし、さらには基本的な事実を受け入れることにまで影響を与えるような、数え切れないほどのテクノロジーのレイヤーが、私たちと日常生活の間に存在しているのです。現在、私たちはメディア化された生活を送っており、私たちの誰もが、その間にあるレイヤーを提供し維持する企業にますます依存しています。そして、それらのレイヤーが私たちを操作するために使用された場合、産業界はそれを悪用とはみなさず、『マーケティング』とみなします。そしてそれは、単に製品を売り込むためだけではなく、真実ではない情報を広め、社会的な分断を促進するためにも使われています。事実、私たちは今、危険な時代に生きており、ARはその危険性をこれまでにないレベルまで増幅させる可能性を秘めています。」(同)

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