「売れたいんじゃない、目立ちたい」“神奈川県央No.1ロックボーカリスト”DEATHRO!
「売れたいんじゃない、目立ちたいんだ」“神奈川県央No.1ロックボーカリスト”DEATHRO! 独自進化が止まらない理由(インタビュー)
■3rdアルバム『FEEL THE BEAT』にもうちょっと光を当てたい
──その『up”d”ates』のアレンジは大変だっというお話もありましたが、アレンジは独学で?
DEATHRO 独学です。やっぱり最初は「こんな感じのビートが欲しい」と思ったら自分の好きなJ-ROCKの曲を参考にして、ドラムならキックは何発入っているかとか、ハイハットはどういう間隔で鳴っているかを数えたりしながらデモを作っていて。
──チープで面白いと評判のDEATHROデモですね。
DEATHRO でもね、最近はわりと普通ですよ。こないだ誰かに聴かせたら「ギリギリそのままリリースできるぐらいの感じにはなってる」と言ってもらえたし、以前よりは細かいニュアンスも伝わるように作っていて。そういう作業を始めたのがちょうど6年前の冬ぐらいで、当時はコードとかもわからなかったし、ギターもまともに弾けなかったから。
──そうなんですか。DEATHROさんはサクサク曲を作っているイメージがあって、例えば「ILLUSION…追いかけて」は3時間で大まかなアレンジまで完成したとおっしゃっていましたよね?
DEATHRO すぐできましたね。ただ、もちろん難産なケースもあって、『up”d”ates』に入っている曲だと「SLEEPLESS」は曲が固まるまで1年半ぐらいかかったんですよ。楽曲自体は「BE MYSELF」の次ぐらいにできていて、2017年3月に下北沢THREEでやった2回目のワンマンのときはたしか元のメロディのまま披露しているんです。そこから、やっぱりこのままだと厳しいと思って、シングルとしてリリースする前にサビとかまるまる直していて。でも、そのぶん磨かれた感じもあって、自分的には『up”d”ates』の中でのベストテイクは「SLEEPLESS」かなと。
──僕はその「SLEEPLESS」や「RHAPSODY」、そして「MEGAROPOLIS」が入っている2ndアルバム『NEUREBELL』(2018年8月リリース)が、現時点では一番好きかもしれません。音作りも含めて。
DEATHRO 意外と重要な曲が収録されているんですよね。『up”d”ates』の収録曲予想でも、収録曲から漏れた「未完成のラブソング」とか「FLOWERS」にも票が多く入っていて。ただ、自分としては3rdアルバム『FEEL THE BEAT』(2020年1月リリース)にもうちょっと光を当てたかったというか。ちょうどレコ発ツアーの最中にCOVID-19の感染が拡大して、ライブがどんどんキャンセルになってしまったんですよね。よくイトー(「D6」でギターを担当するI.T.O.P)ちゃんに「『FEEL THE BEAT』はどの曲もいいのに、浸透する前に『4D』(2020年12月リリースのマキシシングル)を出して次のフェーズに移行しちゃったからもったいない」と言われるんですけど。
■いつか「CASE OF DEATHRO」をやります
──じゃあ、「D6」で『FEEL THE BEAT』再現ライブをやればいいんじゃないですか?
DEATHRO それいいですね。またアレンジが大変そうですけど、今ライブでやっている『FEEL THE BEAT』の曲って、「FEEL THE WIND」と「STARDUST MELODY」ぐらいだし。
──「PLASTIC EMOTION」とか「クライマックスを探してる」とか、言い出したらキリがないですけど名曲揃いですよね。
DEATHRO 「クライマックスを探してる」は、実は今年3月の振替ワンマンツアーの大阪と名古屋ではやったんですよ。9月の渋谷WWWでもやるつもりだったんですけど、時間的な制限があったのと、当日のMCでも言ったように「DEATHROのPast、Present、そしてFutureを見せる」ということで泣く泣くオミットしてしまって。
──WWWのワンマンも素晴らしかったです。2020年1月の開催発表から2度の延期を経て、約1年半後にようやく実現できて。
DEATHRO いろいろと反省点はあるんですけどね。しょっぱなから衣装がぶっ壊れたり。
──開幕からチューブトップがずり落ちていましたね。
DEATHRO そう。よく「腹巻き」と言われるんですけど、あれはダンス用のチューブトップなんですよ。でも、思ったよりゴムがゆるくてステージに登場した瞬間にずり落ちて腹巻き状になってしまい、1曲目「FEEL THE WIND」のAメロぐらいで脱ぎ捨てましたね。
──わりとナチュラルに脱いでいたように記憶しています。しかもパンツのように下から。
DEATHRO 話を戻すと、『FEEL THE BEAT』はカナイフユキさんが描いてくださったジャケットも最高なので、再びフォーカスするという意味でも再現ライブはいいかもしれない。BUCK-TICKでいうと「THE DAY IN QUESTION」みたいな感じで。BUCK-TICKって、ツアーだと基本的に2000年代から2010年代の曲を中心にやる感じなんですけど、毎年12月29日に日本武道館で開催される「THE DAY IN QUESTION」だけは普段やらないような昔の曲もやったりしていて。そういうのも年に1回くらいやれたらいいし、それとは別に、いつか「CASE OF DEATHRO」をやります。
──なんですかそれ?
DEATHRO 「CASE OF BOØWY」とか「CASE OF HIMURO」みたいな全曲ライブですね。次のアルバムを出す頃には持ち曲が40曲以上になっているので、全4部制ぐらいになるのかな。
──「D6」のメンバーであるYUKARIさんのリミエキ(Limited Express (has gone?))は今年3月に、秋葉原 CLUB GOODMANで1日4ステージやり切りましたよ。
DEATHRO じゃあ、やれないことはない。どうせだったら第1・2部と第3・4部で会場を変えたいんですけど、ややこしいですかね。同じ場所でやるより変化があるほうが面白いかなって。
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2024.10.02 20:00心霊「売れたいんじゃない、目立ちたいんだ」“神奈川県央No.1ロックボーカリスト”DEATHRO! 独自進化が止まらない理由(インタビュー)のページです。DEATHROなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで