太陽の正確な爆発予定日が決定! 地球「道連れ滅亡」の恐ろしいプロセスも(最新研究)
太陽の寿命はいつ来るのか。そして太陽の命が燃え尽きた時、地球はどうなってしまうのか――。
■太陽の“余命”は後50億年
太陽系の“スター”である我々の太陽だが、つい30年ほど前までは、この先も何兆年もの間、燃え続けると考えられてきた。ところが最近になって科学者たちは太陽の寿命を正確に計算し、命が尽きる日を特定している。それは今から約50億年後である。
スミソニアン天体物理観測所とハーバード大学天文台の共同研究である天体物理学センターの天体物理学者、パオロ・テスタ氏は太陽の“余命”はあと50億年弱であると語る。
「寿命は100億年くらいになるという意味で、(現在のところ)太陽は一種の“中年”の恒星です」(パオロ・テスタ氏)
現在の太陽は人生の折り返し地点にあるということになったのだが、今のところ太陽内部における水素の核融合によりエネルギーを放射し、恒星自体の質量による崩壊を防ぐのに十分な圧力が提供されているという。
NASAによると一般的に大きい恒星ほど寿命は短くなるが、最も重いクラスの恒星を除いてほとんどが数十億年単位で輝き続けているという。そして50億年後、太陽がそのコアの水素の大部分を燃やし尽くした後、それは赤色巨星(red giant)として次のフェイズに移行する。
「それをサポートするために必要なエネルギー生産を奪われ、コアはそれ自体が崩壊し始め、はるかに熱くなります。水素はまだコアの外側で利用できるので、水素の核融合はコアを囲むシェルで継続します。ますます熱くなるコアはまた、恒星の外層を外側へと押し出し、それらを膨張させて冷却させ、恒星を赤色巨星に変えるのです」(NASA)
50億年後、太陽が赤色巨星に姿を変えた時、我らが地球はどのような影響を被ることになるのだろうか。
■太陽の死で地球も道連れになる
太陽は赤色巨星になることで周囲のガスが膨張してサイズが大きくなる。そして大きくなるにつれて最も近い惑星である水星から金星へと順番に飲み込んでいく。
次は地球か? ということになるのだが、地球を飲み込むほどサイズアップするのかどうかはともかく、膨張を続ける赤色巨星のガスによる“太陽風”が地球を直撃して磁場を破壊し、大気を取り除くことで地球上のあらゆる生命を滅ぼすことになる。飲み込まれる前に、すでに地球は死の惑星になるのだ。
このように太陽の寿命を割り出すことができるようになったのは最近のことであるという。
テスタ氏によれば、太陽の核融合を考慮に入れる方法がわかる前は太陽の寿命を検証することは困難であったということだ。恒星がどのように機能するかを理解する上で不可欠なのは、核反応と核融合を理解することにあったという。
「多くの異なる星系からのさまざまな情報をまとめることによって、天文学者と天体物理学者は恒星がどのように進化するかについてモデルを構築することができました。これにより、太陽の年齢をかなり正確に推測できるようになりました」(パオロ・テスタ氏)
これらの技術的手法により、科学者は我々の太陽が崩壊する時期を正確に特定することができたのである。
太陽の命が尽きれば、当然だが地球も終わりを迎えることになり、そしてその期日も判明した。その前に人類の宇宙進出が果たせていなければ人類は確実に滅亡することになるのだが、いずれにせよあまりにも果てしない未来の話ではある。遠い先のことはいったん置いておいたとしても、まずはカルダシェフ・スケールでいうところの「タイプ1」の文明であるフリーエネルギー社会の実現が急務の課題なのだろう。
参考:「Express」、「Live Science」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊太陽の正確な爆発予定日が決定! 地球「道連れ滅亡」の恐ろしいプロセスも(最新研究)のページです。太陽系、核融合、恒星、天文学、天体物理学、赤色巨星などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで