ロシアの目的はウクライナの「隠し核兵器」だった!? 侵攻が放置された“真の理由”をジェームズ斉藤が暴露!
ジェームズ これは簡単な理屈で、NATOの加盟条件に“国土が紛争状態ではないこと”というのがあるためです。ウクライナはクリミア問題を抱えています。つまり、NATOに入るためにはクリミア問題は「問題ではない」、クリミアでは「紛争は起こっていない」と言わないといけないのです。しかし、そんなことをすれば、ロシア軍の駐留を認めてしまうことになり、ひいてはクリミアはロシア領だと認めてしまうことにもなりかねないんです。そんなことは当然できないので、ウクライナはNATOに加盟できないんです。
恐ろしいのは、プーチンはそれをわかった上で2014年にクリミアを併合し、無理やり領土問題を作り、ウクライナを永遠にNATOに加盟できないようにしたのです。しかも、その後プーチンは「ウクライナはNATOに加盟する疑いがある」とずっと言い続けて煽っています。彼はそれを侵攻の大義名分にしようとしているのです。本来であれば、バイデンなんかが「ウクライナがNATOに加盟するはずがない」と言えばいいんですが、あえて言わないんです。ヨーロッパも言いません。そうなると、プーチンの発言ばかりが一人歩きして、欧米の専門家の中には、「NATO軍に対する危機感があるから今回プーチンはアクションを起こしたんだ」というフェイクな見方をする人間まででてきているのです。日本のロシア専門家の中にも「日本でもロシアの気持ちに配慮しないといけない」と言い出している人もいます。クレムリンと奇妙な関係で有名なS議員や日本国内ではインテリジェンス専門家として有名なS氏などは意図して言っている場合がほとんどなので注意が必要です。
──「日本でもロシアの気持ちに配慮しないといけない」ってどういうつもりで言っているんですかね。「あの家は泥棒に対して備えているから泥棒が怒っているぞ」というのと同じじゃないですか。
ジェームズ そうです。まったく馬鹿げた話です。極左の専門家というのは本当にデタラメです。ですから、今回のウクライナ侵攻からわかることは、いまの世界は大国のエゴとディスインフォメーションしかないということです。それは今日(2月22日)のメディアの第一報を見てもわかると思います。アメリカもヨーロッパも「ロシアがウクライナに侵攻した」とは書いていません。ほとんどが「侵攻か?」です。
──あ、それは日本でもそうでした。「プーチン氏ウクライナ東部への派兵を指示。侵攻の危機に直面」といったものばかりが第一報でした。だから、最初、侵攻したとは思わなかったぐらいです(その後、論調は“一部侵攻”で落ち着く)。
ジェームズ 結局、どこの国もウクライナには関わりたくないんです。例えば、アメリカが侵攻したと書かなかったのは、ロシア軍が入ったと言ってしまうと「戦争になった」という解釈ができてしまうからです。戦争になったとなるとアメリカが介入しないといけないという世論が作られてしまうので表現を控えているんです。それはヨーロッパもそうでした。私がロシア軍侵攻のニュースを一番最初に見たのはイスラエルのエルサレム・ポストです。イスラエルはアメリカとロシアの二股を懸けていますから中立の立場で堂々と事実を言えるんです。
──それを聞くとつくづくウクライナは悲惨な状況ですね。
ジェームズ 今回のウクライナ問題は最初の報道から間違っているのです。ウクライナ東部2州、ルハンスク、ドネスクには2014年のクリミア併合からロシア軍の部隊が堂々と入っているんですよ。
──じゃあ、とっくに侵攻しているんですね。
ジェームズ 侵攻済みです。だから、今回のは侵攻ではなく、追加派兵です。これが一番正確な言い方です。
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2024.10.02 20:00心霊ロシアの目的はウクライナの「隠し核兵器」だった!? 侵攻が放置された“真の理由”をジェームズ斉藤が暴露!のページです。ロシア、プーチン、ウクライナ、核兵器、NATO、第三次世界大戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで